間近に迫った3月場所(大阪・エディオンアリーナ大阪)では、貴景勝が昇進に挑戦する大関。そんな大関たちの中で、最も長く在位を果たした力士は一体誰なのか。今回は年6場所制定着以降に誕生した大関を対象に、通算在位場所数のトップ3を下から順に見ていこう。
■3位:琴欧洲(47場所/2006年1月場所〜2013年11月場所)
端正な顔立ちと確かな実力で、幅広い層から人気を集めた琴欧洲。新入幕(2004年9月場所)から所要8場所で大関への切符を手にすると、その後約8年に渡りその座に君臨。2008年5月場所では「14勝1敗」をマークし、最初で最後の優勝を果たしてもいる。
■2位:初代貴ノ花(50場所/1972年11月場所〜1981年1月場所)
初代若乃花(第45代横綱)の弟であり、3代目若乃花(第66代横綱)、貴乃花(第65代横綱)の父でもある初代貴ノ花。在位期間中は1975年3月場所(13勝2敗)、9月場所で(12勝3敗)で賜杯を手にしている。
■1位:千代大海(65場所/1999年3月場所〜2009年11月場所)、魁皇(65場所/2000年9月場所〜2011年7月場所)
強烈な突き押し相撲が、ファンの語り草になることもしばしばの千代大海。1999年1月場所(13勝2敗)で優勝を果たして大関に昇進し、昇進後も2002年7月場所(14勝1敗)、2003年3月場所(12勝3敗)で賜杯を掴んでいる。
その千代大海と共に、2000年代の土俵を彩ったのが魁皇。2000年9月場所で新大関になると、その後現役を引退した2009年7月場所までその座を務め上げた。ちなみに、魁皇は大関在位数と共に、幕内在位数(107場所)でも1位の記録を保持している。
以上が、大関在位数トップ3の力士たち。なお、現役大関たちの在位数(3月場所含む)は、豪栄道が28場所、高安が11場所、そして栃ノ心が5場所となっている。
文 / 柴田雅人