ローカル競馬になると見違えるくらい走り出す馬がいます。昨年の小倉記念で59.5kgのハンデを背負ったメイショウカイドウ。競馬ファンであればきっと記憶に深いはずです。小倉記念を連覇して、小倉大賞典を勝ち一昨年の七夕賞が59kgを背負って快勝。文句なしにローカルの帝王です。
ところが、そんな彼にも成し遂げられなかったことが、同一重賞3連覇。それを達成したのが函館記念4連覇を目指すエリモハリアー。昨年は直前の巴賞で11着からの巻き返し。函館記念に寄せる執念は、すさまじいものがあります。今年もその彼が挑戦してきました。ところが、過去3年の優勝は、巴賞を叩いて、函館記念というプロセス。今年は金鯱賞から中7週。金鯱賞のあと疲労が出て、結局、直行となったとか。エリモハリアーも8歳馬。なかなか疲れが抜けない年齢なのかもしれません。
疲労といえば、今年だけで10戦目を迎えるマンハッタンスカイ。まさに走る労働者の印象。前走の巴賞の敗退が、蓄積疲労なのか気がかりです。
で、函館記念の狙いはトーセンキャプテン。前走の巴賞でも大注目して◎に抜てき。ところが、スタートが悪く、位置取りが最後方グループ。比較的ゆったりした流れが予測されたので、この位置取りは小回り函館の1800mでは致命的。と考えたら、直線外からしぶとく伸びて4着。勝ち馬とは0秒2差。4コーナーで大外を回らなければ、かなり際どい勝負になっていたはずです。しかも、馬体重が前走比でプラス8kg。少し余裕残しのつくりだったようにも思います。ということは、今回は前走以上の伸長度が期待できると判断しました。
距離の2000mも大丈夫。2走前の目黒記念では、いきなり2500mを走って0秒7差。強豪アルナスラインと0秒6差。今春の阪神大賞典でアドマイヤジュピタの2着だったアイポッパーと、0秒1差の大接戦。良化途上の体調でこの成績は、大収穫といっていい内容です。今回は先週のマリーンSを勝ち、ただいま絶好調の藤岡佑騎手。東西リーディング第8位。ベストコンビで勝負!と出ます。