会見には共演者の赤井英和と本作のメガホンをとった目黒啓太監督も登壇。映画はフィリピンのパンダン水道建設工事にまつわる実話をモチーフとした内容になっているが、辻はフィリピンロケを振り返り、「長期滞在は初めて。しかもフィリピンは初めてでどうしようって。でも、一方でこれからどうなるんだろうという思い、ワクワクでいっぱいでした」とにっこり。
本作の内容に絡め、「人生がひっくり返るような体験」についても質問を受けたが、「私は2014年にオスカープロモーションのコンテストである国民的美声女コンテストでグランプリをいただいたんですけど、それからマルチにいろんな活動をするようになったんです。まさにあの時が人生の転機。忘れられない、人生がひっくり返るような体験でした」と振り返った。辻がグランプリに輝いた「第1回全日本美声女コンテスト」は、オスカープロモーションと青二プロダクションが共同で開催した、ルックスと声の2つの要素に“美しさ”を兼ね備えた女優・声優を発掘するオーディション。辻は、声優・女優として多方面で活動している。
赤井も同じ質問を受けるとボクサー時代から役者に転向した時期を回顧。「35年前。ボクシングの試合で大けがをして引退したんですが、30歳の時に『どついたるねん』で役者デビューしたんです。そこから今に至るまで30年、役者としてやってこれた。あの時が転機でした」と話していた。
(取材・文:名鹿祥史)