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歌蔵のロッケン問答 花田裕之後編

 今回で最終回を迎える「ロッケン問答」。最後は元ルースターズ、花田裕之の後編。ルースターズの初代ボーカル、大江慎也のことなどについて語っている。

 −−大江さんからの影響は?
 「大江もギタリストだったんで、音楽だけじゃなくギターも教えてもらいましたよ」

 −−大江さん(精神的体調不良により85年脱退)は、やはり結成当時から波が激しかったんですか?
 「う〜ん、多少はあったかもしれない。けど、とにかく昔は元気でしたよ」

 −−ファースト、セカンドアルバムのころは勢いがありましたよね。
 「うん、デビュー前からプロっぽかったね。大江はリーダーとして東京進出を考えてたし。金出してデモテープとかも作ってたし」

 −−自分のビジョンに合った凄腕メンバーを選んだんでしょうね。デビューしてどうでした?
 「やってて舞い上がってたから。変な自信もあったし。ファーストのころは40数曲あった中で選んだからね。セカンドはまた新曲をワッと作って。で、3枚目くらいから…(笑)」

 −−方向性が変わったんですね。
 「そう、暗くなった(笑)。俺たちもニューウェーブとか聴き出したせいもあったかな」

 −−大江さんはどうして元気がなくなったんですか?
 「…今となってはよく分かりますよ。メンバーチェンジもしたり(ドラム、ベースが脱退)、周りの環境も変わったし」

 −−大江さんも脱退して、花田さんがヴォーカルになった。そして、そのバンドも解散。今、2つの新しいバンドとソロを並行して活動してる。これまで紆余曲折ありましたが、やはりこうなることは必然だったと思います?
 「う〜ん、今はそう思えるかな。ルースターズをやってたころよりも今の形になってからの方が全然長いんだけど、今となっては冷静に過去を振り返れるし、あのころの曲を演っていても楽しいしね。この間、池畑祭りという池畑生誕50周年のイベントをやったんだけど、昔の曲もずいぶんやったし、博多じゃ大江も飛び入り参加したしね」

 −−04年のフジロックでもルースターズの1回限りの再結成をしましたよね?
 「そう、それで正式に解散をした。あれで過去のすべてを清算できた気がする」

 −−とにかく昔から花田さんはクール、というより淡々としてますよね(笑)
 「そうだね。ニュートラル。ギアが入んないんです(笑)」

(おわり)

<プロフィール>
 はなだ ひろゆき 1960年6月20日生まれ。福岡県出身。79年、大江慎也、井上富雄、池畑潤二らと共にTHE ROOSTERS(ザ・ルースターズ)を結成。現在、band HANADAやソロでの弾き語りツアー「流れ」など多様な活動を行っている。昨年12月7日に自主レーベル「花屋レコード」からband HANADAのライブアルバム「Live Rolli'n」を発表。

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