そんななか、先述の有名人たちほど浸透していないが、サッカーに縁のある芸人は、まだいる。たとえば、じゅんいちダビッドソン。
ピン芸人日本一決定戦『R-1ぐらんぷり2014』のファイナリストになったものの、ブレイクに至らなかった彼。黒いサングラス、スーツ、両手に腕時計といった本田圭佑に扮して、無回転シュートならぬ、ひねらないネタ“無回転なぞかけ”が持ちネタ。サッカー好きでなくとも、クスリと笑ってしまうクオリティだ。
元選手のディエゴ・マラドーナの形態模写を得意とするのは、ストロベビーのディエゴ。沖縄出身らしく彫の深い顔立ちは、スッピンでもアルゼンチン出身のディエゴにそっくりだ。見た目勝負のため、出オチ感が否めないが、宴会芸としては最適か…。
意外なところでは、『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ系列)が隆盛をきわめた2009年ごろに大人気だった、ゆってぃ。筋金入りのFC東京サポーターである彼は、『F.C.TOKYO 魂!』(TOKYO MX)にレギュラー出演中。3年前には、サッカーの4級審判の資格を取得し、プレイもジャッジも両方できる特殊な芸人になった。
充分なネームバリューがある博多華丸も、お呼びがかかるだろう。スポーツキャスターで、熱狂なサッカーファンの川平慈英のものまねが、すっかりおなじみ。大きな目で「く〜」、「ムムム」と言うだけで、爆笑必至だ。「ほっこりしたいときには、カビラの動画」。こんな楽しみ方も、W杯にはあるのだ。(伊藤由華)