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エボラ出血熱感染拡大の不安

 世界保健機関(WHO)は、西アフリカで感染が拡大するエボラ出血熱について、感染の疑いを含む死者が9月23日時点で3091人に上ったと発表。このままではパンデミックになるのではないかと不安が広がる。
 実際、米国の疾病対策センターは、このまま何ら有効な対策を講じないまま放置すれば、来年1月には感染者が50万から140万人に増えるという衝撃的な予測を出している。
 同センターのフリーデン所長はこうした措置によって流行は食い止められると述べ、「最も悲観的な予測は現実にはならないと確信している」と語るものの、「もし支援が遅れれば膨大な代償を払うことになる」と強調した。

 世田谷井上病院の井上毅一理事長が言う。
 「このまま放置すれば、パンデミックになるということ。実際、各国が考えているクスリは未承認薬が多く、効果も確認できていない。エボラ出血熱はアフリカの風土病ですが、交通網の発達で世界が自由に行き来できるようになった結果、考えられない拡大につながったということです」

 とりわけ日本にとって心配なのは、西アフリカに約2万人が住んでいる中国人だろう。
 「現地にはレアメタルなどの資源もある。抜け目のない中国は、ODAなどの援助で現地に2万人を送り出しています。懸念されるのは、その中国人が何でも食べること。エボラ出血熱の原因ウイルスはコウモリですが、中国ではコウモリも食用にし、かつて流行したことがある。今も同じような感染拡大が起こる可能性は十分にあるのです」

 さらに、感染した中国人が日本に入国しないとも限らない。
 「怖いのは無症状のエボラ出血熱感染者。潜伏期間は2〜21日間ですが、感染した人が入国すると、もう止めようもない。まさに現代の黒死病(ペスト)です」(井上理事長)

 人類はひどいしっぺ返しを受けるのか。

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