「収録がバラバラだったからなのか、お互いの棒読みがひどい。しかも、中居くんの声が異常にガラガラなのも気になります」(パート・40歳)
「ジャンプ台まで物件を持ってきてくれるというオチはいいとして、滑り落ちそうになる中居の悲鳴まで棒読みってどうなんですかね(笑)」(自営業・44歳)
中居が発する「ですよね〜」「お任せください!」「見つかりました!?」の数少ないセリフが、どれも棒読み。これは高梨選手の棒読みっぷりを、目立たなくするという意図なのか? そう勘繰らなければならないほど、あまり類のない学芸会然としたCMである。
9位に入ったのは名物院長が自ら出演する『高須クリニック』のCM。
「高いお金を出して放送枠を買ってるんだし、好きなことをしていいとは思うんですが、見せられる方はさすがに困惑します。どこかの国でセレブと打ち合わせをして、ヘリコプターを操縦してドヤ顔されても…」(自営業・29歳)
美容整形のテレビCMには厳しい規制があり、「美しくなる」「やせる」などと効能をイメージさせて、視聴者を“釣る”のは禁じられている。そのため、実質的にクリニックの名前と電話番号ぐらいしか放送できず、こうしたイメージCMもやむなしというところ。とはいえ高須クリニックの場合は、単なる成金自慢に見えなくもない。
今や高須克弥院長のみならず、息子で同じく美容外科医の高須幹弥、さらには“彼女”の西原理恵子までもが登場。「イエス! 高須」の勢いはとどまるところを知らない。
「キャッチコピーの『自分を楽しんでいますか?』もピッタリで、ある意味で尊敬します」(主婦・40歳)
10位に滑り込んだのは、その効果に疑問符が付いたウナコーワの『虫よけ当番』だ。
吊るすだけの空間用虫よけ剤については、効果が疑わしく景品表示法違反(優良誤認)にあたるとして、消費者庁がメーカー各社に再発防止を求める措置命令を出した。これに対してメーカー各社は反論したが、薬剤そのものには効果があるものの、薬剤が滞留せず、効果がある昆虫も限定的であることが明らかになった。
「契約の関係もあったのか、騒動になってもキスマイ(Kis-My-Ft2)のCMには何の変化もありませんでした。ジャニーズって本当に力があるんですね」(主婦・36歳)
このような騒動になれば、誤認の片棒を担いだタレントにとっても大きなマイナス。それでもシレッと放送していたのは、所属事務所のモラルが問われるケースではなかろうか。
以上、2015年上半期の嫌いなCMを駆け足で振り返ってみた。不当な圧力がない限り、下半期もアンケート調査を実施するので、ご期待ください!