平成16年の競輪祭では(2)(2)(3)(4)。20年の競輪祭でも(4)(2)(3)(3)と優参。本来ならもっと活躍してもいい選手だが、落車・失格が災いしている。まくり気味の追い込みが上位クラスを脅かしているだけにもったいない。
若手の有望株では、松山オールスターにも選考された大西祐(91期)。中学時代は陸上競技で期待の星だった。平成13年の通信陸上400メートルで全国1位。高校進学して自転車競技に転向、平成16年の高校選抜1000メートルタイムトライアルで優勝。ジュニア世界選ではチームスプリントで日本ジュニア記録を出し2位に入った素質の持ち主だ。
競輪学校では91期の学業成績最優秀賞をとった。微量積分とかニュートン力学、相対性理論などが大好きという学者なみの頭脳を持っている。GI初挑戦の青森仁親王牌は(9)(2)(9)(7)に終わったが、デビューして4年目、これから実力を見せてくれるだろう。
ほかで可能性を感じさせるのは、網谷竜次(91期)池田憲昭(90期)原誠宏(91期)の3人。大西の活躍に刺激を受けているはずだ。
穴ファンにとって先行マニアの川島聖隆(77期)まくりの児玉慎一郎(76期)は、自力戦法があるだけに魅力ある選手だ。
ベテラン人にあってはA1にいる馬場圭一(45期)が「若手養成」に努力しているだけに、大きく伸びる選手の出てくることが期待される。