この「ZARD/坂井泉水さんを偲ぶ会」は、喪主や葬儀委員長を置かない音楽葬。花が好きだった坂井さんをしのび、会場は約20万本のデルフィニュームとアジサイで飾られていた。屋外には縦4.6m×横8mの巨大LEDモニターが設置され、彼女のライブ映像が参列者を迎えた。
祭壇は彼女が愛したレコーディング・スタジオを再現したもので、生前愛用したマイクやヘッドホンとともに、東京と大阪で記帳を受け付けたメッセージ帳150冊が並べられた。祭壇前で弦楽四重奏団が「揺れる想い」「負けないで」などの名曲を演奏する中、この日訪れた約700人の関係者は純白の花「クリスタル・ブラッシュ」を彼女の遺影に1本ずつ献花していた。
所属事務所の元後輩で歌手の大黒摩季(37)は号泣しながら「私が落ち込んでいるときに『力強い声が大好き』と、さりげなく励ましてくれました」と思い出を語った。また、「負けないで」などの作曲家、織田哲郎氏(49)は「もう一緒に曲を作れないのかと思うと残念」とコメントした。
なお27日は同会場にて、午後7時までファンの献花を受け付ける。