A:ご質問の方は、「新型栄養失調」による心身の不調ではないでしょうか。「新型栄養失調」とは、カロリーは十分足りているのに、蛋白質やビタミン、ミネラルが不足している様態のことを言います。
外食や弁当、ファストフード食では、糖質や脂肪によってカロリーが過剰になるおそれがある一方、ビタミンやミネラルなどの微量栄養素が不足することが大きな問題なのです。また、高齢者の場合は肉類をあまり食べず蛋白不足になる人が増えています。
ビタミンやミネラルは、体のさまざまな働きに関係しています。そのため、不足するといろいろな症状や不調が現れ、病気を引き起こすことにもなります。
●ビタミン、ミネラルは大切
とくにビタミンは、補酵素として栄養の代謝(エネルギー生産)に関わっています。エネルギーは細胞内のミトコンドリアという器官でつくられますが、ビタミンB群が不足してしまうと、エネルギー生産がうまくいかなくなります。
エネルギーが正常につくられないため、疲れやすいのです。脳のエネルギーも不足するため、イライラし、キレやすくなります。
カロリーばかりが多く、ビタミンやミネラルが不足している食事は、活性酸素を多く発生させる要因にもなり、がんをはじめ、さまざまな病気を発症させることになります。
ご質問の方のような新型栄養失調を改善するには、ビタミンやミネラルを多く摂取することです。その目的に最も合うのは、玄米を主食とした日本古来の和食と果物となりす。
玄米、魚、海藻類、野菜、豆類、大豆加工食品、イモ類などの日本の伝統食は、世界レベルで健康食と評価され、認められています。
ご質問の方は、まずはファストフードや市販の弁当を食べる機会をなるべく減らすことから始めましょう。毎日の自炊が難しいなら、果物を毎日の食事に取り入れたり、主食の玄米だけは自炊し冷凍保存しておき、副食は和食の惣菜を買うという方法もよいでしょう。
首藤紳介氏(表参道首藤クリニック院長)
久留米大学病院小児科、大分こども病院、聖マリア病院、湯島清水坂クリニック等の勤務を経て、表参道首藤クリニック院長。自然療法や代替医療をはじめ、水素温熱免疫療法や再生医療(臍帯血幹細胞治療)などの高度先進医療を実践。