ハイスクール2年目が始まった1週間後にドロップアウト。以来、歳をごまかしてウオーターインダストリーでバイトをスタート。ちょいとアグリーと言われても、川崎あたりのお店ではトライリンガルのピチピチ16歳ハーフギャルはもの凄く重宝された。
2年ちょっと働いて、セイブした貯金が400万円、全額をソウルでの整形手術に注ぎ込んだ。1か月後、包帯の取れた新しい顔を見てから自分のこの先を決定した。
2サイズアップした胸も、シリコン入れたお尻もこれからは武器になる。
次はミッドトウキョウ、六本木のキャバクラで勝負しないと。どんどんとハナの野望は増長していく。
新しい仕事場にも大勢のプラスチックサイボーグがいた。見栄えだけのいい女がモテ囃されるなんて、男の世界って単純ねと嘲ら笑った。「食事でも一緒にどうだ」とか「ヨットに乗りに来ないか」な〜んて、タイニーディックの先っぽからガマン汁を漏らしながら、目いっぱい甘い文句を並べるオジサンたち。
はい、喜んで伺うわ。だって、あなたたちの顔が全員フクザワに見えるから問題ないの。週5日出勤、お店からのギャラは手付かずで銀行に預けっぱなし、毎日優しいオジサンたちの手厚いODAで贅沢させてもらってもお釣りは十分。
さて、貢いでもらった沢山の高級ブランドバッグやゴールドの時計もそろそろ売りに行こう。だってもうすぐ大好きなハワイに買ったコンドミニアムで暮らすんだもん。
*写真は本文とは関係ありません
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