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武蔵丸にポケモンショック… アニメ業界事件史

 ネット上では、よく頻繁に「日本アニメ史上の重大事件なに?」と論議さることがあるが、今回、そんな時によく取り上げられる事件をいくつか紹介したい。

●武蔵丸の悲劇
 NHK-BS2で放送されていた『カードキャプターさくら』が2000年3月21日に最終回を迎えた。しかし大相撲春場所が4分延長となり、最終回の最後のシーン録画ができなくなってしまっていた。未だに同作のファンから3.21事件として有名だ。現在は録画機材が放送延長を自動追尾してくれるなど便利になったので、このタイプの事件は起きづらくはなっているだろう。

●エンドレスエイト8回連続放送
 2009年に放送された深夜アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』第二期で、原作の「エンドレスエイト」というエピソードを、セリフや衣装を若干変更して連続8回も放送するという珍事が起きた。元々原作では、ヒロインであるハルヒのある願望を満たさないと夏休みが終わらず、8月初日に戻る(主人公達の記憶も夏休み8月初日にリセット)というものなので、せいぜい失敗ケースと成功ケースの2回を放送して終わるだろうというが当時の予想だった。しかし実際は3回目の放送でも終わる気配なし。結局「エイト」にかけたのか8回も同じエピソードが放送されることとなった。

 この一件には、当時から人気エピソードの「涼宮ハルヒの消失」を劇場版でやりたかったから、この話を水増ししたのでは、などの憶測が飛び交った。ネットでは「このせいでハルヒのアニメとしての人気は地に落ちた」、「さすがに8回も同じような話を放送されれば作品の信者であろうと離れる」、「結局エンドレスエイトは誰が得したんだ?」などの意見があった。

●『MUSASHI -GUN道-』の伝説
 『MUSASHI -GUN道-』はモンキー・パンチ原作の時代劇ガンアクションアニメ作品で、2006年4月9日から10月29日までBS-iで放送された。この作品のなにが問題かというと、作画崩壊や設定破綻が酷かったという点だ。しかしその話題性がある種のカルト的な人気を産み、今でも話題にするアニメオタクは多い。同作が放送されていた2006年は1年に放送されるアニメの本数が最大に達した年で、人材不足や資金不足により作画崩壊などが頻発していた。しかしこの作品はそのなかでも群を抜いて印象的で、なぜかまったく眩しくないシーンで唐突に発せられた「うぉっまぶしっ」の迷言を生んだことでも有名である。

●ポケモンショック(ポリゴンショック)事件
 アニメ史上でも、もっとも一番大きな事件だったといわれるのがこれ。1997年12月16日にテレビ東京および系列局で放送されたアニメ『ポケットモンスター』第38話で、「でんのうせんしポリゴン」の放送終了後、体調不良を訴える子供が激増し、その内、数百人が入院したという事件だ。原因は作中の青と赤の激しい点滅発光演出といわれている。この影響で同作は翌週から放送休止。激しい点滅描写に、放送局が共同のガイドラインを設けるこということが決定され、翌年4月にようやく放送が再開された。これ以降、アニメではお馴染みの「テレビを見るときは部屋を明るくして離れて見てください」との注意書きが流されるようになった。

 この事件に関しては、「アニメ業界での事件は数あるが、ニュースに連日取り上げられたのはこれだけ」、「ポリゴンには罪はないのに、今でもポリゴン系列のキャラがアニメに出してもらえない」「これのせいで再放送時の機動戦艦ナデシコの光が強いシーンがコマ送りばかりになった」、「テレビを見る時は部屋を明るく〜ってこの事件が元だったのか」などの意見があった。

 他にも「キャベツ事件」や「サムライトルーパー重複放送事件」、「アニメ版ヘタリア韓国キャラ抗議削除事件」など、あげればきりがない、気になった人は調べてみてはどうだろうか?(斎藤雅道)

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