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シャブ中男の涙、涙の法廷劇

 9月末、東京地裁で開かれたN(41)という男の覚せい剤裁判。Nは前科4犯。同罪で服役し昨年9月に仮釈放されたが、今年4月からまた射ち始めたという。経歴を見れば単なるシャブ中だが、Nは過去の重大事件と関係があったのだ。
 「東京都足立区で1988年から翌年1月にかけ、女子高生が監禁されて殺された、あの“コンクリート詰め殺人事件”と接点がある男だといわれています。N自身は罪に問われていませんが、当時、捜査員から任意で事情を聞かれたこともあるという噂です」(社会部記者)

 Nは、被告人のスタンダードファッションであるスエット上下ではなく、ビシッとしたスーツに身を包んだ長身のイケメン。
 「本籍地は足立区。検察官が、Nの書いた反省文を一部朗読したのですが『10代の時、仲間がシンナーを吸って女子高生を殺してしまった』と書いていることについて触れていました」(傍聴していた記者)

 そんなNの裁判だが、意外にもドラマチック仕立てなものになったという。まず、逮捕後に入籍したという新妻が証人出廷。今後もNを支えていく事と、出所を待つことを宣言した。普通はこれで終わるのだが…。
 「裁判官が『なにか被告人に言いたい事はありますか? 被告人のほうを向いてもらってもいいですよ』と、妻に語りかけるように促したんです。すると『待ってますので安心して下さい』と妻が笑顔で告げ、Nは目を真っ赤にして天井を見上げたんですよ」(同)

 被告人質問の終わりにも、裁判官は「いまは傍聴席に座っていて、あなたから見えてないんで言いますけど、奥さん、涙こらえてあなたの話、聞いてますよ。忘れないで下さいね」と言い、そこでまた泣き出すN。
 献身的な妻の支えで今度こそシャブを止められるといいが。

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