「皐月賞後はウオッカのパートナーとして負荷のかかるケイコを積んできた。それをクリアして体もしっかりしてきた。別格の相手と調教を行ってきたことが、レースでも必ずプラスに働くと思う」
清山助手はケイコとはいえ、現役ナンバーワンホースとの併せ馬の効果に期待を寄せる。
前走の皐月賞では出遅れて最後方からの追走となった。展開に恵まれたとはいえ、直線入り口から長くいい脚を発揮。上がり3Fは勝ったアンライバルドを0秒2上回るメンバー最速の34秒4をマークした。
「母の父がダンシングブレーヴで、クラシックディスタンスにも対応できる血統。何より、鞍上の武幸四郎君がダービーも大丈夫って自信を持ってくれていた。最近は走りにも余裕が出てきただけに、距離はこなせると思う」
母キョウエイマーチは1997年にクラシック制覇(桜花賞)を達成している。母から受け継いだ大舞台に強い血が大輪を咲かせるのか?
「ここまではダービーに向けて気を引き締めながら、細心の注意を払ってやってきた。状態は確実に前走以上だし、悔いのないようにしっかり仕上げられた」
成長過程にある素質馬にウオッカのダービーエキスを注入。果たしてその効果はいかに?
【最終追いVTR】CWで5F66秒0→50秒7→37秒5→12秒3(馬なり)。マヒオレ(古馬1000万)、メインストリーム(古馬1000万)を内外に置く3頭併せとなった。直線では併走馬2頭を抜き去ると、さらにその前にいた3頭併せの集団と馬体を併せる実戦さながらのケイコ。気合乗りも抜群で、前走以上のデキにある。