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「安田記念」(GI、芝1600メートル、7日) ディープスカイ 国内制圧し凱旋門賞へ

 世界一への助走だ。春のマイル王を決する「第59回安田記念」(GI、芝1600メートル、7日)。秋には凱旋門賞制覇を目指すディープスカイが、得意の東京でダービー以来のGI制覇を目指す。休み明けの大阪杯は足元をすくわれたが、その後は栗東坂路で入念調整。文句なしの仕上がりでレースを迎えられそうだ。昨年はかなわなかった打倒ウオッカにも自信満々。世界戦を前に、まずは日本最強古馬の座を手に入れる。

 ただでさえ目にまぶしい栗色の馬体が、初夏を迎え、ますます輝きを放っている。
 「いい状態に仕上がったね。何より、動きがすごくいいんだ」と昆調教師はうなずいた。
 ディープスカイの鼻白の派手な顔が栗東坂路のモニターに映し出されると、それだけで空気がピリッと引き締まる。存在感はすでに王者のそれだ。四肢を大きく、鋭く回転させる。2週前には自己ベストの800メートル51秒0。さらに、27日の1週前にも51秒6と素晴らしい時計をマークした。
 「デキは確実に上向いている。前走は足元をすくわれてしまったけど、今度は大丈夫でしょう」

 トレーナーがそう振り返ったのは今年の復帰戦となった大阪杯。勝ちパターンかと思われたが、ドリームジャーニーの末脚に出し抜けを食らった。だが、59キロを背負っていたこと、元来が叩き良化型だということを加味すれば十分格好をつけたといえる。
 その後は思惑通りの上昇カーブ。この春は今回の安田記念と宝塚記念に決められている。この2戦をステップに、秋には仏GI・凱旋門賞への挑戦が予定されている。
 「そのためにもこの2戦は取りこぼしたくない。3歳だった昨年でもダイワスカーレットをあわや負かしそうな競馬をしてくれた。年齢を重ねて馬自身がひと皮むけて、間違いなくパワーアップしている。もう相手うんぬんは関係ないよ」
 指揮官の自信と信頼は揺るがない。ライバルは決して弱くない。ヴィクトリアマイルを圧勝した昨年の年度代表馬ウオッカがいる。同じ厩舎で高松宮記念を制したローレルゲレイロもいる。
 しかし、それでも自分の競馬を貫くだけだという。「過去の実績が示す通り、府中はこの馬にとってベストの舞台。何よりまぎれなく力通りに決まるのがいい。だからこそ、ディープの競馬をすれば答えは出る」
 今年の凱旋門賞はブエナビスタだけではない。最強古馬の称号を手に、ディープも世界一の夢を追う。

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