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【話題の1冊】著者インタビュー ヒロシ 働き方1.9 君も好きなことだけして生きていける 講談社 1,300円(本体価格)

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提供:週刊実話

YouTubeは無料で買える宝くじ

――現在、キャンプの様子を紹介するYouTube『ヒロシちゃんねる』の登録者数は33万人を超え、大人気となっています。始めたきっかけはなんですか?
ヒロシ 元々、ソロキャンプ仲間とキャンプに行くことが好きだったんです。その様子を写真や動画に収めて、後からみんなで見て楽しんでいたのですが、ある日、これをYouTubeに投稿したらどうなるかなと思ったんです。その頃はまだ、ユーチューバーというのもよく分かっていなくて、ヒカキンさんが何をやっているのかも知りませんでした。

――投稿する際、なにかこだわっている部分や意識していることはありますか?
ヒロシ 特に意識していることはありませんね。あくまでもベースにあるのは“記録”。動画を撮ることが主体ではなく、キャンプを楽しむことが一番なんです。だから、見せ方を変えようと思ったこともありません。本当は視聴者のことを考えて、アングルを変えたり、三脚を置いて車が走り去る姿を映したりするとかっこいいんでしょうが、1人なのでなかなかできませんね。だって、走りすぎた後、戻ってカメラを取りに行かなくちゃならないでしょ。

 こだわった部分としては、以前はコンパクトカメラで撮影していたのですが、現在は一眼レフカメラを使っています。自然の音や木々の雰囲気、空気感をよりリアルに伝えたいため、BGMも入れません。家で横になって見ている人も多いので、眠りを妨げないような工夫をしています。

――一般の人が情報発信するには、何から始めたらいいのでしょうか?
ヒロシ 何でもいいので、まずやりたいことを始めてみたらどうでしょうか。むしろ重要なのは、それを“発信”することです。携帯さえあれば誰でもできるんですから、やる前から「うまくいくかなぁ」と考えすぎてはダメ。僕はYouTubeは“無料で買える宝くじ”だと思っています。例えば、ただお酒を飲むだけの動画だって、興味深いと思ってファンになってくれる人が世界中にはいるんですよ。人生の生きがいにも繋がるし、上手く行けばお金にもなるかもしれませんよ。

――今後もネットでの活動が加速しそうですね。
ヒロシ 昔は芸人の世界も、オーディションを受けてネタを披露し、ライブをやって売れるチャンスを伺うしかありませんでした。しかし、今ではそれらすべてをすっ飛ばして、ネットで配信し、注目を集めることができます。皆さんに注目されるように、興味が出たことはどんどんチャレンジしていきたいですね。
(聞き手/程原ケン)

ヒロシ
芸人兼ソロキャンプYouTuber。本名、斎藤健一。九州産業大学商学部商学科卒業。「ヒロシです」のフレーズではじまる自虐ネタで大ブレーク。2015年3月より「ヒロシちゃんねる」を配信、人気を集める。

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