しかも、勝ち内容は差し、追い込み、先行、逃げ切りと“4戦4様”。どんなレースにも対応できるところが、超一流馬の証しだろう。
これほどの馬だから、状態は変わらないことが一番。萩原調教師は「(弥生賞後は)短期放牧を挟み、この中間は併せ馬を2本。ここまでイメージ通りに調整できています」と、仕上げに抜かりがないことを強調した。
さらに、「休み明けだった弥生賞と比較して、息遣いと反応がとくに良くなりました。体つきもシャープになっていますよ」というから、何とも頼もしい限りだ。
牡馬クラシックは、関西馬が14連勝中と圧倒的な強さを見せつけている。関東馬は出る幕がなかったが、今年はロジユニヴァースが連敗ストッパーの大役を担う。中山の2000メートルも弥生賞で経験積み、3強の一角、リーチザクラウンには前々走で決定的な0秒7差をつけており、まさに最高の切り札といえる。
最後に萩原師は「関東馬全体の評価が上がり、信頼を回復できるようなレースができればと思います。今年に限っては自分の担う役割は大きいと感じています」と、不退転の決意を示した。
【最終追いVTR】横山典騎手を背に、角馬場からWコース。ノーフォークパイン(古馬500万)と併せ馬で追われ、5F63秒8→49秒5→37秒7→12秒6(G仕掛)をマークした。半マイルで相手を5馬身ほど前に行かせていたが、余力十分に直線で追いつくと、最後は鞍上の仕掛けに瞬時に反応。器の違いを見せ、4馬身先着を果たした。ダイナミックなフットワークは依然、目立っており、デキは万全だ。