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キャバ嬢が生まれる瞬間(45)〜子育てのためキャバ嬢になった郁子〜

北川郁子(仮名・21歳)

 私は高校を卒業と同時に学生の時から付き合っていた彼氏とできちゃった結婚した。でも結婚から1年くらい経過した頃から彼はあまり家に帰って来なくなって、子供の面倒も見てくれなくなった。それで結局、彼の携帯履歴から浮気が発覚して即離婚。これからは私1人でわが子を育てていかなきゃいけないんだと思ったとき、頭に浮かんだのがキャバクラで働くことだった。

 私は学歴も資格もないから、日払いで雇ってくれるキャバクラという働き先は非常に助かった。出勤時は子供を実家に預けて、週5日働いているんだけど、やっぱり子供と過ごす時間が減るのはとても辛い。でも子供の将来のためにも働ける時にちゃんと働いておかないとね。

 キャバクラ嬢になって一番悩んだのはどんなキャラでやっていけばいいのかということ。最初のほうはお客さんウケばかりを気にして、都内の大学に通う女子大生を演じてた。そういう女の子を求めてお客さんは来るのだろうと思って。でも勉強や学部の話だったり、深いところまで突っ込まれると、うまく返せなくて段々とボロが出るようになっちゃった。それで無理してキャラを作るのは辞めようと思った。

 それからは指名が減ってもいいから、素直に子供がいることを話すようにした。もちろん自分から積極的にアピールするようなことはしないけど、話の流れでそうなったら打ち明けてる。でもこれが意外とウケがよかった。たしかにまだ若い独身のお客さんは驚くばかりだけど、ある程度年齢を重ねた家庭を持つおじさま達は、とても親身になってくれるし応援もしてくれる。そんなお客さんもいるんだとわかって、多少救われたかな。でもずっと出来る仕事じゃないのもわかってるから、将来のため散財せず、お金を貯める予定。子供のためならなんだって出来る。なのでまだまだがんばります。

(取材/構成・篠田エレナ)

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