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田中正直のウェブランニングクリニック 「第62回 大田原マラソン」

 11月は、マラソン大会が非常に多い時期です。

 11月23日(火)も栃木県大田原市で大田原マラソン大会が開催されました。伝統もあり、市民ランナーのトップ選手も参加されることでも有名な大会です。

 フルマラソンの部は制限時間4時間で、楽しんで走るというよりも記録を狙う雰囲気の大会です。この大会にも多くのエアランメンバーがご参加されました。私も、朝5時30分に東京を出発し、応援に行って参りました。

 朝から大粒の雨が降り、風も強い悪条件のレースが予想されました。出場予定の選手は大会に慣れているので、雨の天候でも最善を尽くせる準備をして来ていました。雨が染込んでこないように、ビニール袋を被ったり、長袖、グローブ、水を弾くようにワセリン、寒さ対策のホットクリームなど参加者が個々の工夫を凝らしていました。

 今回取り上げる男性メンバーは、この日のために今シーズン計画的にしっかりとトレーニングしてきました。中距離が得意でスピードを持っていますがスタミナが課題でした。30代前半で仕事も忙しいと思いますが、夏場もしっかりと時間を作り、距離を走りスタミナを養っていました。エアラン東京の練習会にも積極的に参加して頂き、世界陸上代表の平塚コーチも期待を寄せるメンバーの1人でした。マラソンは年に何本も走れるものではありませんので、悪条件だからといっても簡単に引き下がるわけにはいかないのが本音です。

 10時を過ぎると、雨も弱まり始めましたが、逆に風は増してきました。フルマラソンのスタート10時40分には、雨はあがりました。多くのランナーの願いがきっと届いたのでしょう。彼が狙うのは、2時間50分切りです。

 1kmを4分ペースで走るのが目標です。号砲が鳴り、一斉にスタートです。公道を走りますので、水のたまりやすい端ではなく真ん中を走ることをアドバイスしました。

 スタートを見送った私は、車で移動し10km地点でタイムチェックをします。彼は、38分12秒で通過していきます。少し速くは感じましたが、無理ないフォームと非常に落ち着いた表情をしていたので調子の良さを感じました。

 ただ田園地帯ですので風を遮るものがなく、横風が強いので風を考えるようにとアドバイスをします。しっかりと頷き、私の前をあっという間に通り過ぎました。次は30km地点に移動です。

 見れてはいないのですが、10km〜20kmは、39分18秒で通過し順調に進んでいたようです。私のいた30km地点を通過したのは、1時間58分32秒(10kmラップ40分42秒)。まだまだ余裕のある表情です。

 しかし、彼の課題はここからです。そして、ここから更に強い向かい風です。結果的には、弱点であったスタミナを強化してきていたので誰もがペースダウンしやすい30km〜40kmの10kmで彼は、ペースアップしました。この間の10kmは39分58秒。

 そのままの勢いで、見事2時間47分15秒でゴール!

 しっかりと自分自身を分析し、計画的にトレーニングしてきた結果がタイムに表れたのです。悪条件でなければ、もう少しタイムが良かったはずです。普段は寡黙な彼も喜んでいました、私も本当に嬉しい想いでした。

 努力した分だけ結果が出やすい競技がマラソンです。これからも、大会が続きますのでエアランメンバーはじめ、しっかりとトレーニングしてきた方のご活躍が楽しみです。

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