TwitterやYouTubeに投稿された作品は、時に100万回再生されるほどの人気ぶりで、巷を席巻。その話題性もあって、企業とのコラボや、『ワイドナショー』(フジテレビ系)、『なかい君の学スイッチ』(TBS系 ※現在は『中居くん決めて!』)といったテレビ番組にも数多く取り上げられている。
今回は、「パラデル漫画」について深く話を聞くため、本多にインタビューを実施。作品のことはもちろん、番組出演の裏話まで聞いた。
ーー謹慎をきっかけに「パラデル漫画」をやり始めたそうですね。
もともと漫才出番で寝坊をして3か月謹慎になったんですけど、その時は「パラデル漫画」は、まったく頭になかったものでした。最初はTwitterでリツイートを増やすにはどうしたらいいか考えていたくらいで……。もともと絵が好きでしたし、パラパラ漫画だったら僕の発想も生かせるし、いけるかなって思って始めました。当時は、パラパラ漫画でキャラクターを踊らせていたんですけど、紙の中では物足りなくなって、「飛び出すと面白いな」ってやり始めたら反応も良くて、そこを伸ばした感じです。
ーー今回のDVDは「パラデル漫画」の作品集とのことですが、夢が現実になったような形ですか?
ひとつの作品になるっていうのは、すごくいいことだし、僕的に「DVDを出す」っていうのが、すごいことやってる感が増すというか……。
ーー作品によって違うとは思うのですが、1話作るのにどれくらいかかるものなんですか?
最初は何も分からずゼロから作っていたので、1か月くらいはかかっていました。DVDに収録されているものだと、「松本人志の作り方」は、技術的に早くなっていたんですけど、アイデアを出すのに結構時間がかかりましたね。
ーーそれだけ時間がかかるものだと、かなり大変ですね。
以前は「これを見せたらみんなどんな反応するんだろう?」って思いながら作っていたんですけど、今は推しているキャラクターの「ぱらお」と「ぱらみ」と遊んでいるような感覚です。だから、大変っていうイメージがないですね。
ーーネタと同じで、起承転結や個性も必要になってくると思います。話を作る上でこだわっている部分は?
例えば、ぱらおとぱらみが転んじゃうとかクルッて回るとか、なくてもいい無駄なものを入れると、よりリアリティーが出て無駄が無駄じゃなくなるんです。割とその無駄な部分に時間がかかっちゃうこともあるんですけど、そういうところは絶対に入れようとしますね。
ーー先日は「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー'18/ 第24回AMD Award」の新人賞にあたる江並直美賞を受賞されましたね。
狙おうと思って獲れたものではないですが、すぐに親には言いました(笑)。芸人を10年以上中途半端にやってきた負い目もあったので、賞を頂いたり、テレビとか出させてもらったりする中で、「自慢していいからね」って言えるようになったのは大きかったですね。
ーー『ワイドナショー』では、ダウンタウンの松本人志さんの「松本人志の作り方」を発表しました。どんな方でしたか?
とにかく優しかったですね。『遺書』(松本の著書)とかも読ませてもらっていたので、すごく怖いイメージがあって「パラデル漫画」も突っぱねられるイメージがあったんですけど、しっかり話を聞いてくれたり、松本さんがTwitterでリツイートしてくれたり……。収録が終わった後も「先生ありがとなー」って言葉をかけてくださってすごく優しい人でした。
ーー『なかい君の学スイッチ』では「中居君の作り方」を中居正広さんにお見せしたそうですね。
作品を見せた時に「すごーい」って拍手してくださって、「ファンの人に伝えたい」って言ってくださったんです。僕の中では『世界に一つだけの花』とリンクするように作っていて、ファンの方が喜んでくれたら……と思っていましたし、Twitterで「中居くんがあんなこと言うの珍しい」とか、「イラストだけでもダンスしている姿が見られて嬉しかったです」って声があったりして嬉しかったです。
ーーそれから様々な仕事につながったんですね。
松本さんと中居さんが同じこと言ってくれたんですよ。中居さんは「事務所を通さなくていいから、パラデル漫画広めな」って言ってくださいましたし、松本さんも「すごいことしてるんやから、ちゃんとお金取りや」って。お二人が「パラデル漫画」自体に背中を押してくれたところはありますね。
ーー最後に本作のおすすめポイントを教えてください。
アメリカへ行ってロケをしたんですけど、「ぱらお」と「ぱらみ」の面白さが存分に出ています。僕が芸人やっている時より面白くて笑わせてくれるので(笑)、ぜひ観てほしいです。
『ようこそ! パラデル漫画へ』
価格:1,944円(税込)
品番:YRBN-91327
POS:4571487580560
(取材・文:浜瀬将樹)