「酒に酔った30代の男が、観光で訪れていた6人組の日本人女性たちをしつこくナンパしたところ、拒否されたために起きた暴力事件です。暴言の内容も『チョッパリ(日本人の蔑称)』や『ビッチ(尻軽女)』など差別的で、聞くに耐えません。被害を受けた女性が被害をツイッターに投稿したところ拡散され、やむなく警察も両者に事情聴取を行いました。男は警察の事情聴取に対し、反日感情によるものではないとした上で、髪の毛をつかんだことは認めるが暴行はしていないと一部容疑を否認しています。男の処罰については、『現状、強制捜査を進める要件に該当しないと判断し、いったん帰宅した』(韓国紙)とされますが、事件後も男に反省の弁は聞かれません」(韓国在日本人ジャーナリスト)
韓国ネット社会では、「極右アベの放った日本の右翼が、韓国のイメージダウンを狙っての犯行ではないか」という陰謀論も登場したが、さすがに広がらず、ニュースへの反応は、ほぼすべてが暴言・暴行男への批難だった。だが、その背景には、
「韓国人には根強く『日本は文化的に低い位置にある』と見なしたい気持ちが働いているのです。その“侮日観”は過去から延々と現在まで続いており、自国民は絶対善であり、日本は絶対悪でなければならないという社会風土が存在しています」(韓国ウオッチャー)
韓国には「反日無罪」だけでなく「有銭無罪」(金持ちは罰せられない)という法治国家では信じられないような“刑法”があるが、泥酔からの行為も深く咎められないという。
「韓国では酒に酔っての犯行であれば『情理』の判断をもって必ず減刑されるし、単純暴力では前科の有無を問わず罰金・略式起訴で裁判までいかないのが司法界の慣例です。そのため、韓国には前科40犯や50犯がざらにいるのです」(同・ウオッチャー)
この不埒な男もこのケースに当たるが、日韓摩擦の折でもあり、ネットでの“たたき”は当分続きそうだ。