「ニコニコ公式生放送」や「X JAPAN CHANNEL」でも中継された本記者会見に生電話で参加したYOSHIKI。司会者から「声を出しにくいんじゃないですか?」と冒頭体調を気遣われるも「全然大丈夫です」とコメント。その後、会見場のToshlに「元気?」と話しかけ、Toshlがこれに「こっちのセリフです」と返して会見場の笑いを誘った。
YOSHIKIは「今回こういう緊急手術がありまして、みなさんにご迷惑をおかけしたことを本当に申し訳なく思っております」と改めてファンにメッセージを送り、「僕のわがままでコンサートをやらせてもらって感謝しています。また、生きる目標が見つかったなという感じです。今までにない特殊なコンサートになるとは思いますが、感動的な空間を作る自信はあります。過去最高のコンサートにしたいと思っています」と意気込みを語った。
ツアータイトルも『X JAPAN WORLD TOUR 2017 WE ARE X Acoustic Special Miracle〜奇跡の夜〜6DAYS』と改められ、7月11日の大阪城ホールを皮切りに、7月17日の横浜アリーナ公演まで6公演が予定。その後、8月26日からはYOSHIKIのプレミアムディナーショー『EVENING WITH YOSHIKI 2017』も開催予定だという。
YOSHIKIは「手術前からツアーをどうしようと話をしていたんですけど、自分は前に進んでいないと生きていけないタイプ。何もせずに止まっているとどんどん落ち込んでしまう。今まで何があっても前に進んできたので、今回もこれで終わってしまうんじゃないかって不安でした。やはり目標が欲しい。前に進みたい。コンサートをなんとかやらせていただきたいって」と開催を自ら直訴したといい、「必ず感動を与えるコンサートにします」とコメント。
「でもまだ、ドラムは叩けない。今後叩けるかもわからない。まずはピアノで演奏させていただいて、次の目標に向かっていくということをさせていただければと思っています」とアコースティックライブになった理由も説明。「万全は無理だと思います。やはり回復するのは6か月はかかるようなので回復に向かう中でということです。傷口が落ち着くのは6か月かかるそうです。でも“安静”という言葉はアメリカでは良くない言葉らしくて、今回のコンサートもピアノならやった方がいいとお医者さんに言われました」とYOSHIKI。
Toshlも「緊急手術によりファンの方、関係者にいろいろご迷惑をおかけして大変申し訳ありませんでした」と謝罪すると、「今後のコンサートどうしようか、周りの関係者の方の声を聞きながら、どうするか話し合ってきました。その結果コンサートを前に向きにやろうということになりました」とツアーについて説明。
「通常の形式ではないですが、今の時期だからできる、我々の最高のパフォーマンスを通じて素敵な時間をファンと共有できれば」と述べ、「こういうアコースティックライブは初めて。僕らもわくわくしながらリハーサル、本番に入りたいと思います」と嬉しそうな表情。
「本当に多くのファンの方々から熱い応援を頂いてYOSHIKIに対しても励ましや応援を頂いて、本人もすごく大きな力になったと思います。そんなファンの皆さんに(このコンサートは)僕らからできる最大のお返し、そういうことにしたいなと思っています」と話していた。
(取材・文=名鹿祥史)