NHKは選考基準として、「今年の活躍」「世論の支持」「番組の企画・演出」の3点を挙げたが、視聴者側からは、「新たなヒット曲がないベテラン歌手は出るのに、○○はなぜ出ない?」といった意見も多いようだ。
それでは、視聴者側は誰に出てほしかったのか? 「Yahoo!ニュース」では、「今年の『紅白歌合戦』に出てほしかった歌手は?」との意識調査を、11月26日から実施している。調査途中ではあるが、12月27日午後3時現在、25万4176票(男性=70.2%、女性=29.8%)の回答があった。
回答者が最も、その出場を願ったのは、大ヒットした映画「アナと雪の女王」の劇中歌「Let It Go〜ありのままで〜」を唄った松たか子で、実に5万8328票(22.9%)が集まった。
その代わりに、エンドロールで唄ったMay J.が選ばれたが、松のTVでの生歌を期待した人が多かったようで、落胆する声が大きい。
ただ、松は「紅白」の出場者発表の翌日に、妊娠6カ月であることを発表しており、NHKとしては、交渉はしたが、松の方が辞退したとみた方がよさそう。
松はやむを得ないとして、視聴者をいたく失望させたのはコブクロ、ゆずの落選だ。コブクロには2万7990票(11.0%)、ゆずには2万6078票(10.3%)が入った。
コブクロはNHKのソチ五輪、パラリンピックのテーマソング「今、咲き誇る花たちよ」を唄っており、ゆずはNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」の主題歌「雨のち晴レルヤ」を唄った。NHKへの貢献度は高いはずなのに、落選はふに落ちない視聴者も多いことだろう。
また、モーニング娘。'14(1万7068票=6.7%)、DREAMS COME TRUE(1万4171票=5.6%)、高橋真梨子(1万2566票=4.9%)、乃木坂46(1万1393票=4.5%)、小林幸子(1万532票=4.1%)に1万を超える票が入った。
NHKとしても、なんとか視聴者の要望に応えようと努力しているのは事実。例として、12年ぶり2度目の出場となる中島みゆきのオファーに成功し、現在放送中の朝ドラ「マッサン」の主題歌「麦の唄」を唄うことになった。
なかなか、NHKと視聴者が求めるものが完全一致することはないが、枠がある以上、仕方がない部分もあるのだろう。視聴される方は、出るメンバーで楽しむしかない。
(リアルライブ編集部)