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オカダ・カズチカを止めたのは“ライバル”SANADA! 飯伏幸太は棚橋弘至をカミゴェ!

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SANADA

新日本プロレス
『G1クライマックス29』
▽3日 大阪・エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館) 観衆 5,555人(札止め)

 新日本プロレス真夏の最強戦士決定戦『G1クライマックス29』ももう終盤戦。決勝進出の可能性がある選手が絞られてくるAブロック7戦目の大阪決戦を迎えた。6月に大阪城ホール大会をフルハウスにしたばかりの新日本だが、今回の大阪2連戦もチケットは完売。大阪城2連戦も現実味が出てきた。地上波のテレビ中継はレギュラー放送が1日遅れで、1.4東京ドーム大会の特番はネットされていない。そんな状況下にもかかわらず大阪での新日本人気は上昇し続けている。

 4連勝から2連敗中のKENTAはバッドラック・ファレとシングル初対決。スーパーヘビー級との闘いはG1以降の新日本マット参戦を狙うKENTAにとって課題だ。WWEでは205Liveという軽量級のブランドに所属していたため、クルーザー級戦線での闘いが主だった。新日本の大型選手とは早めに当たっておいた方がいいだろう。

 試合は得意の打撃と立体殺法を駆使して、ファレをかく乱させたKENTAだったが、ファレは重いハンマーパンチで形勢を逆転する。それでもGAME OVERで巨漢のファレを捕獲し、ファレがタップアウトした…のだが、レフェリーはセコンドのチェーズ・オーエンズに引き付けられて、これを見ていなかった。セコンドが邪魔だとばかりに今度は邪道の竹刀をつかむも、背後からファレがうまく丸め込みカウント3。本来であればKENTAがこういう技で勝たなければならない試合だったが、ファレのセコンドワークを駆使した頭脳プレーにやられてしまった。KENTAは4連勝からの3連敗。これは大誤算だ。

 昨年の決勝カード、棚橋弘至と飯伏幸太が1年ぶりに対戦。昨年は棚橋が勝利しG1優勝を飾っている。試合は少し殺伐としていた昨年とは違い、お互いがお互いの技をしっかりと受け止める展開に。新日本に再入団した飯伏が、棚橋から突きつけられた「覚悟はあるのか?」という意味をこの1年間で理解したのも、このカードのレベルを一段上に押し上げた要因だろう。必殺技を巡る最後の攻防は芸術のレベル。最後はコンディションの差が明暗を分けたのか、飯伏がカミゴェを決めて勝利。棚橋はこれで3敗目となり、決勝進出は厳しくなった。

 メインイベントでは6連勝中で無傷のオカダ・カズチカが、4敗で決勝進出戦線から外れたライバル、SANADAと今年3度目の対戦。IWGPヘビー級王者として、全勝優勝を目指すオカダに対して、オカダから初勝利を奪いIWGP再挑戦の道を探りたいSANADAの対決は、今回もレベルの高い内容となった。

 お互いに手のうちを知り尽くしているだけに、終始読み合いが続く展開となったが、SANADAが劣勢になるとオカダが叱咤するなど、2人の中で絆が芽生えているのは確かかもしれない。

 時間はあっという間に残り時間3分となり、SANADAはSkull Endで締め上げるもオカダがしのぎ、オカダのレインメーカーをSANADAが読み切るという攻防から、SANADAのポップアップ式のTKOが決まると、すかさずコーナーに向かい、ラウンディングボディプレス2連発を放ちカウント3。残り時間13秒でSANADAがオカダから価値ある初勝利を収めた。

 SANADAはマイクを握り「やっとライバルに勝てました」と珍しく喜びを爆発させた。飯伏から本隊への勧誘もあるだけに、G1以降の動向がますます見逃せなくなった。

 Aブロックは6勝1敗のオカダを2敗の飯伏、3敗の棚橋、EVIL、KENTAが追う展開。自力Vの可能性があるのはオカダと飯伏だけだ。

(どら増田)

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