前走の有馬記念は前で運びたい馬が多く、後方からの競馬になりましたが、直線ではアドマイヤモナークと併せ馬の形で追い上げ6着に健闘。逃げたダイワスカーレットについていった先行馬がこぞって失速する展開の利はあったとはいえ、アルナスも短期放牧明けで14キロの馬体増。陣営も認める通り、太めだったことを考えれば、よく走っていると思います。
前々走のAR共和国杯(3着)でもトップハンデ58キロを背負いながら、後にジャパンCを制すスクリーンヒーローと差のない競馬。しかも、このときはヒーローには斤量5キロのアドバンテージがありました。それを踏まえると、ここにきての地力強化は目を見張るものがあります。前2戦に比べて、メンバーが一枚落ちる“シーズンオフ”のGIIとなれば、当然、その実力を見直さなくてはならないでしょう。
中間はここを目標に入念に調整。3週続けて併せ馬で意欲的に追われているように、太め感のあった馬体もキッチリ絞れてきました。乗りかわる武豊騎手との新コンビも魅力ですし、別定戦ならバッチリ決めてくれるはずです。