ダービーの後は静養に努め、涼しい札幌競馬場へ。ダービー馬が札幌に滞在したのは、2005年のディープインパクト以来。3日に札幌ダートコースで行われた追い切りは、さすがの迫力だった。5Fから70秒6→56秒0→41秒8→12秒6を馬なりでサラッとマーク。騎乗した四位騎手は「気合が乗っていい動きだった。札幌入りした当初は少し重いかなと感じたけど、ひと追いごとに動きも素軽くなって馬体もしっかりしてきた。本格的なケイコは栗東に戻ってからになるけど、ここまでは順調にきている」とうなずいた。
見届けた昆師も「順調そのものだね。札幌では強いケイコをやる予定はなかったのでこれで十分」と満足げな笑みを浮かべた。そして、4日に帰栗。目指す復帰戦は「神戸新聞杯」(JpnII 阪神芝2400m 28日)だ。
このレースは今後を占う重要な試金石になる。「神戸新聞杯の走りを見て天皇賞(秋)か、菊花賞かを決めるつもり。それをしっかり見極められるように、きっちり仕上げていきたい」
3つ目のGI制覇へ狙いをどちらに絞るか。秋初戦は単なる肩慣らしではない。