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関東の子供は塾を掛け持ちするが関西の子供はしない?

 ZAKZAKに昨年そんな記事があった。

 記事の主旨は、複数合格のカラクリ(一時期は、その塾のテストを受けただけの合格者でも、在校生にしてしまうことが横行していたらしい。)について。

 この記事中に、
 「関東の中学受験の受験生はメーンの塾とは別に志望校別に週2日通うサブの塾を掛け持ちしていて、さらに別の塾の日曜教室に通う子供もいる。関西方式では逆に、単独の塾で合格を目指すのが一般的」という興味深い内容が紹介されていたのである。

 某大手進学塾の担当者に聞いてみると、
 「子供にとって、基本的に学校と家庭が近く無理なく通えることが大事です。例えば立川市の方に開成受験はおススメできない。地域的に桐朋が近いですし、中央線で麻布くらいまでが推奨でしょうか。ご質問については、うちの場合関東関西という違いではなく、こういった有名校の近隣で過当競争のような状況が発生する。よって関西圏であっても灘の近くの地域の子などは、そのような塾の掛け持ちになっているのが現状です。今や関東方式・関西方式は崩れ、こういった“地域性”の傾向のほうが顕著ではないでしょうか」

 ということのようである。ただし、一応の答えは出たが、なんとなく理想論のような気もする…。

 「大手とはいえ、子供にのびのび勉強してもらう方針を採っている塾がほとんどなのは確かです。しかし、そうやって一種の“お受験適性”を発揮し、クラス分けテストで常に上位クラスに入る子たちには、一転『勉強しろ』『あいつに負けて悔しくないのか』とムチで尻を叩く教師をあてがって、一斉に御三家を目指させる」(有名塾講師)

 いっぽうで、そんな現実もあるのだろう。
 あらためて、出来る子ほど、いろいろと無理をして(?)、受験用の塾を掛け持ちで通っていることもあるのではないか。

 では逆にどうやったら、こういうお受験の世界に入っていけるのか聞いてみよう。

 「現実問題として、親がお受験の勉強をすると言うことが大事です。受験に親が精通していれば、塾の無料テストなど受けずとも子供のレベルがおおよそわかるはずです」(同氏)

 まずは親が知性を持つことが必要であり、足りない部分を塾で補え、ということなのだろうか。そうした親の努力も、複数塾通いの常識化に呑み込まれる時代…今の子供はほんとに楽じゃないと感じる。

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