IGFのエースはオレだ。
9日の有明大会のメーンでジョシュ・バーネットと組み、高山&サップと対戦する小川。この日は、4日後に控えた決戦に向けて茅ヶ崎の海岸で特訓を公開。
米国武者修行帰りのまな弟子、澤田敦士を闘魂棒で突いたかと思えば、荒波が襲いくる中、必殺技のSTOを敢行。約5カ月ぶりの実戦に向けて気合を注入した。
前回の3・15広島大会では、三冠ヘビー級王者となった高山と対戦。試合後も大乱闘を繰り広げ“しこり”を残したまま。それだけにIGFを主催するアントニオ猪木からも「せっかく因縁が生まれたので、暴れ回ってほしい」と決着を要請されている。
だが、当の小川本人は「高山の方は時間が経っちゃっているし、一度やってるしね」とあまり闘志が沸いてこないよう。
その一方で、猪木から闘魂を注入され、今大会で再生が期待されるサップには「新鮮さがあってやる方はいいんじゃない。出てきた時の盛りは過ぎちゃったけど、時を経てもやる運命にあったんだろうね。自分ではサップとやったことないから、そっちの方が楽しみだね」とビースト狩りに意欲を見せた。
帝王を完全に“シカト”し、野獣狩りに照準を絞った暴走王だが、これには理由がある。かねてより猪木はこの試合を「タッグマッチだから難しいけど、その中で光るチャンス。『オレが一番』ってアピールすればいい」と今後の主役の座を争う上での重要な“査定マッチ”と捉えている。
今大会には、復活を期すサップ、禁止薬物使用疑惑からの汚名返上に挑むバーネットがいる。今後、小川がIGFで生き残り、さらに天下を獲るためにはこの試合で十分にアピールしなければならないのだ。
2周年を迎えたIGFでエース襲名に向けて小川の真価が問われることになりそうだ。
◎小川、衆院選出馬「ない」
小川は一部報道であった8月30日に投票が行われる衆議院議員総選挙の出馬要請についても言及。「無いよ」とキッパリ否定し、今後の可能性についても消極的な姿勢を示した。
この日、一部報道で衆院選の出馬がウワサされる猪木氏の代打として、小川に白羽の矢が立ったとされていたが「あんまりピンとこないよね。今まで(選挙の)応援はあるけど、自分がなんで出なきゃいけないのって。出馬要請は無いよ」と否定した。
今後についても「今の政治の在り方はあんまり好きじゃないし。サラリーマンが嫌で辞めたくらいだよ? また組織に属するなんて考えられない」とキッパリ否定。
一方で、師匠でもある猪木氏が出馬した場合について問われると「ホントは猪木さんも(選挙に)出たいんだよ。猪木さんが『出馬する』と言ったらオレは喜んで応援に行きますよ」とバックアップを約束。「8月9日、出馬表明するかもしれないね」と語っていた。
◎“ハードコア澤田”と小川が命名
アメリカ帰りの澤田が新境地を開拓する!?
この日、小川と特訓した澤田は「いつ、何時、誰とでも戦います」と宣言。アメリカでは様々なルールの試合を経験したこともあり、師匠でもある小川から「2カ月間の特訓の成果をリングの上で見せてほしい。澤田にはオレに無いものをやってほしい」とハッパをかけられると「以前は(IGF)函館(大会)でもメーンに組まれたこともあるんで」と調子に乗った。
それを聞いた小川に「ハードコア澤田? いいですね。本人の思うとおり、ハードコアでも望む路線に行ってもらえれば」と勝手にリングネームを“ハードコア澤田”と改名されてしまった。9日の試合が文字通り勝負。