安田記念でGI4勝目のゲットした底力はここでも上位と断言する。昨年は不世出の名馬ディープインパクトという不動の本命馬がいた。しかし、今年は有力馬が五指に余る。
下馬評は64年ぶりに牝馬のダービー馬に輝いたウオッカ、2連勝で春の天皇賞を制した昨年の2冠馬(皐月賞、ダービー)メイショウサムソンの2頭が注目を集めている。だが、どちらにも共通した弱点がある。
それは平均ペース以上の(息の入らない)速い流れの競馬に対する経験不足。ダービーも、天皇賞もスローペースに乗じ決め手を存分に発揮したが、今回は間違ってもスローにはならない。
前置きが長くなったが、白羽の矢を立てたのはダイワメジャー。マイルCSに続き、安田記念も優勝した現役最強のマイラーだ。外野から「餅屋は餅屋」と野次が聞こえるが、それこそ取り越し苦労というもの。
上原調教師も言っているように、ノド鳴りの手術に成功し現在の地歩を築いたもので、もともとは中距離馬。2000mの皐月賞と天皇賞・秋を勝っていることからも、一介のマイラーでないことがわかる。また、昨年の有馬記念は正攻法の競馬でディープインパクトの3着と好走しており、完全に守備範囲と断言する。
とりわけ、1600mを1分32秒台でコンスタントに走る卓越したスピード+持続力は宝塚記念を勝つための不可欠の要素といえる。また一つ大きな勲章を手にする。