栄光の名タッグチームラスカチョのファイナルとして行われた三田の引退試合は、女子の大会では久しぶりに後楽園を全面開放。立すいの余地のない超満員の観衆で埋め尽くされた。
三田はまずシングルのラストマッチで愛弟子の真琴を圧倒的なパワーで翻弄。真琴の野望を粉砕し、元祖デスバレー・ボムを炸裂させ完勝した。
そして正真正銘の引退試合は盟友、下田美馬とのラスカチョで出陣し井上京子&高橋奈苗の実力者コンビと最後の大勝負。下田のイスが高橋の頭を直撃し出血。場外でもラスカチョは大暴れし、京子にも合体のデスバレーを敢行。だが終盤に京子がラリアットで2人を吹き飛ばし、滞空時間の長いナイアガラ・ドライバーで三田をフォールし闘いに終止符が打たれた。
引退セレモニーでは師である北斗晶も駆けつけるサプライズもあったが、三田は「今、こうしてリングに立って最後を迎えること、三田英津子は本当に幸せです」とファンに挨拶。22年間の現役生活に別れを告げ、ラスカチョは永遠の伝説となった。