さて、今週は川崎競馬場で「第64回全日本2歳優駿(JpnI)」がおこなわれます。2歳戦唯一のダートJpnIで、過去の勝ち馬にはユートピア、フリオーソ、スーニなど名馬がズラリと名を連ねています。今年は例年以上にハイレベルなメンバーが揃った一戦。今後のダート界を引っ張る名馬の誕生を見逃すな!
2歳ダート王に輝くのはこの馬。北海道から参戦の大泉洋ことハッピースプリント。地元北海道を愛し、見る者をハッピーにするキャラが特徴の大泉洋。道営の有力馬が次々と中央、南関東へ移籍する中、本馬は道営所属のまま参戦し、名前は書いて字のごとくハッピーと、まさに大泉洋のよう。以前ニシノデンジャラスを大泉洋と重ね合わせましたが、より共通点が多いハッピースプリントの方がマッチします。そんな大泉洋ことハッピースプリントですが、実力も本物。これまで6戦4勝と2度の敗戦を喫していますが、2度とも芝のレースでのものではありますが、2度の敗戦も見所十分。初芝となった函館2歳Sでは、スタート後やや遅れかけたものの芝のスピードに戸惑ことなく追走し、4コーナーでは大外を回りながらも直線鋭く追い込んで5着。次走のコスモス賞でも中団からの競馬で5着。芝のスピードに対応できる力を見せました。前走の北海道2歳優駿でも、交流重賞でありながら力の違いを見せつけ、2着に0秒4差をつける圧勝。今回は初の輸送競馬や左回りになりますが、早めに川崎へ入厩しており準備に抜かりはありません。今年から門別に屋内調教用坂路が誕生し、元々レベルの高い道営競馬がさらに底上げされたのは言うまでもなく、ニシノデンジャラス、ニシケンモノノフと、南関や中央へ移籍後も重賞を制覇する活躍を見せています。そこで無敗のハッピースプリントが道営トップレベルなのは明らかで、12年ぶりに道営所属馬が栄冠を手にするでしょう。
対抗は、こちらも道営出身のニシケンモノノフ。唯一連対を外したのは芝のレースで、ダートでは6戦5勝2着1回とパーフェクト連対。中央移籍初戦となった前々走の500万下では、スピード能力の高さを見せ2着馬に0秒7差をつける楽勝と、中央馬相手に圧巻の走りを見せました。前走の兵庫ジュニアグランプリにしても、スタート後ややかかり気味な上に、外を回るロスがありながら押し切る強い競馬。折り合いさえすんなり付けば、本命馬にとって最も強力なライバルとなるでしょう。
▲は、直線延びて条件好転マキャヴィティ。初ダートの前走でダート適性があることを証明しましたが、小回りのため圧倒的に先行馬が有利な園田競馬場で、スタートで出遅れて後方からの競馬になったにもかかわらず、よく追い込んで勝ち馬と0秒1差の2着。スタートさえ決まればと思わせる内容でした。今回は距離延長が鍵となりますが、血統からも1600mまではこなしてくれるでしょう。
以下、前走レコード勝ちで勢いに乗るメイショウイチオシ、距離短縮がプラスに出そうなサーモピレーまで。
◎(9)ハッピースプリント
○(7)ニシケンモノノフ
▲(8)マキャヴィティ
△(6)メイショウイチオシ
△(3)サーモピレー
買い目
[馬単]4点
(9)→(7)(8)(6)(3)
[3連単]6点
(9)→(7)(8)→(7)(8)(6)(3)
※出走表などのデータは、必ず公式発表のものと照合し確認して下さい。
<プロフィール>
ハッシー
山梨県出身。学生時代大井競馬場で開催された大学対抗予想大会の優勝メンバーの一員。大学卒業後北海道へ渡る。浦河にある生産牧場を経て、在京スポーツ紙に入社。牧童経験を活かし、数々の万馬券を的中する。中にはパドックで選んだ4頭で決まり、3連単100万円越えあり。本人いわく馬の気持ちがわかるとか。