第83回は千遥(清原果耶)に会うためになつ(広瀬すず)と咲太郎(岡田将生)が北海道に帰ってきたが、千遥はすでにおらず。理由も分からず戸惑う中、ふたり宛てに千遥から手紙が届く。そこには千遥の生い立ちや、到着するふたりに会うことなく帰った理由が記されており――というストーリーになっていた。
生き別れた兄妹たちの感動の再会かと思いきや、千遥がいなくなるという思わぬ展開に視聴者からは悲しみの声が漏れているが、一方ではツッコミも聞かれているという。
「手紙には千遥が描いた幼いころのなつと咲太郎のイラストも添えてありましたが、そのイラストは『なつぞら』の時代にはまだあまりなじみのない漫画絵。これに視聴者からは、『これ思いっきり平成か令和の漫画絵じゃん』『アニメーター目指してる人ならともかく踊りやらお茶やらの稽古でおそらく多忙なはずの千遥がなぜ漫画絵上手いのよ…』『いい雰囲気だったのに今時タッチの漫画絵でぶち壊された』などとクレームが殺到。亡くなった父(内村光良)が絵がうまく、なつがそれを引き継いでいるという設定はありましたが、あまりにも不自然すぎるということで物議を醸してしまったようです」(ドラマライター)
また、その他にも時代背景を巡って視聴者からクレームが入っている。
「第81回で千遥が置屋で育てられたことが明らかになっていたのですが、第83回の放送で、千遥に縁談が決まり、その相手が立派な家柄の男性であること、『浮浪児だったということを先方の親に知られたら破談になってしまう』という理由でなつと咲太郎と縁を切らなくてはならないと置屋の義母に言われたことが明らかに。しかし、この時代では未だ“置屋育ち”への偏見は強く、良家ならばそれはなおさら。『置屋の娘と両家の息子の縁談なんてこの時代ないでしょ…妾(めかけ)なんじゃないの?』『良家の御子息が置屋の娘選ぶか?ちょっと調べたら戦災孤児だったなんてすぐ分かるし、話が適当過ぎる』『芸者と結婚は当時あり得ない。妾なら戦争孤児でもいいと思うけど…』と困惑する声が多く寄せられてしまっています」(同)
「脚本が崩壊してる」「手抜き」などと批判されることも多い『なつぞら』。視聴者からの苦言は過熱する一方になっている。