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時効直前! 20年前の日本の殺人事件で逮捕されたタイ町長

 タイ警察は1月15日、タイ北部チェンライ県で、ブンリット・ジャンタプン容疑者(56)を、20年前に日本で起きた事件に関連する殺人容疑で逮捕した。

 ブンリット容疑者は日本に滞在中の1996年3月24日、茨城県美浦村で知人のプラユット・ガンディーさん(当時37)らタイ人男女2人を殺害した疑いで行方を追われていた。
 「ブンリット容疑者は殺害された2人と金銭トラブルを抱えていたとみられ、共犯のタイ人男性2人は事件後に日本で逮捕され、裁判で有罪が確定し服役を終えている。しかし、ブンリット容疑者は、犯行直後の'96年4月に日本から出国しタイに帰国。その後、消息不明となっていたのです」(社会部記者)

 日本からの捜査協力を受けたタイ警察が長年にわたり行方を追っていたところ、なんと現在、ブンリット容疑者は地元チェンライ県で町長になっていたのだ。
 「日本から帰国後、改名するなどして捜査当局の追及を逃れていたのです。一方で町長としての評判はよく、町村を管轄する行政長官にも任命されていたため、逮捕を聞いた町民や町役場の関係者からは驚きの声が上がっています」(特派記者)

 タイでは、逮捕後の容疑者が会見し、マスコミからの質問に答えたり写真撮影に応じるのはごく普通のこと。その会見でブンリット容疑は、殺害について全面的に否定するとともに、共犯者の供述にあった殺人の成功報酬150万円についても、「もらっていない、調べれば分かる」などと否定している。
 タイと日本には犯罪人引き渡し協定がないため、今後は日本の捜査当局の要請に基づく代理処罰制度により捜査が行われ、裁判はタイで行われることになるという。

 タイでの殺人事件の時効は20年。あと2カ月という、まさに時効直前、日本・タイ両国警察の執念が実った逮捕劇だが、真相は明らかになるのか。

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