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私はこうしてお客様に落とされた 〜ヒトミ・ガールズバー勤務(25歳)〜

 「ふざけんなよ!女の子泣かす奴なんか、客でも男でもないよ!帰れ!」

 呂律のまわってない舌で怒鳴り散らす私の隣で、耳まで真っ赤にして泣きじゃくる女の子。そして、どこから見てもチャラ男としか呼べない新規の若い男ふたりが、突然の罵声に唖然としてこちらを見ていた。

 「飲み屋ならどこでもお触りできると思ってんの!?そんなに触りたいなら風俗にでも行ってこい!」
 「ちょっと、ヒトミ!いい加減にしなさい!」

 後頭部を思いっきり平手で叩かれた私は、そのままスタッフルームまで引きずるように連れて行かれた。そして、いつも通り、先輩従業員から延々と説教を聞かされるはめになったんだけどね。

 「酔っぱらってヒステリックになるその癖、どうにかなんないの?」

 どうにかなんないの?と言われて、どうにかなるもんじゃないでしょ。女のヒステリックって。特に、私は他の女の子に比べてヒステリックのスイッチが入りやすいから余計に難しいんだよ。酔っぱらっちゃうと自分でも制御不能になっちゃうし。…ああ、一番、面倒臭いタイプの女だ。

 「とりあえず、外で優くんが待ってくれてるから。今日は帰りなさい。」

 そう促されて外に出ると、雨の中、大好きな優くんが待ってくれていた。…というより、いつものごとく、せっかく、飲みに来ていたのに、彼女の私がこんな状態だから送って帰ってあげてと、追いやられたんだろうけど。

 「ねえ、ヒトミちゃん。ここはガールズバーなの?ヒステリックバーなの?」
 「ごめんね、優くん〜!今日の私、酔っちゃったみたいで〜。」
 「“今日も”の間違いじゃない?」

 そう笑う優くんを見るたびに、名前の通り、優男だなと思う。初めてお店で優くんに会ったときも、私はベロベロに酔っぱらって、ヒステリックに怒ったり泣いたりしていた…気がする。でも、そんな私に大丈夫?とか、お水持ってこようか?とか、ずっと話しかけてくれていた優くんを、一方的に私が好きになっちゃったんだよね。

 だって、普通は酔い潰れてヒステリック起こした女なんて、同性でも関わりたくないじゃん?ましてや、彼女がそんな女とか絶対に引いちゃうでしょ?でも、そんな女である私を受け入れてくれる男性がいつか現れたらいいな〜なんて、夢のようなことを思っていたときに優くんが現れたの。

 そんな優くんのために、今はお酒を控えてヒステリックを卒業できるようにしようと努力中なんだ。…まあ、まだまだ先の話になりそうだけどね(笑)。

取材・構成/LISA
アパレル企業での販売・営業、ホステス、パーティーレセプタントを経て、会話術のノウハウをいちから学ぶ。その後、これまでの経験を活かすため、フリーランスへ転身。ファッションや恋愛心理に関する連載コラムをはじめ、エッセイや小説、メディア取材など幅広い分野で活動中。
http://ameblo.jp/lisa-ism9281/
https://twitter.com/#!/LISA_92819

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