これも今春から、新商品のタブレット型メディアプレイヤー&コンピューターのiPadを年少者にも販売していくための布石と思われるのだが、それにしても腑に落ちないことがあるのだ。実際に日本国内でのiPhoneアプリの開発販売をしている会社の社長から聞いた話だが、「先週2月19日の金曜日にアップル社からメールが届いたのですが、一方的に『今後おたくのコンテンツはアップルから削除する。なぜなら性的に不快だから』と言われ契約を解除されました。また、弊社のアプリのどのあたりが不快なのかが書かれていて、水着がダメだって言うんです。それなら、どうしてスポーツイラストレイテッド(以下、SI社)やプレイボーイ社、その上ペントハウス社のアプリなどは、未だに何のお咎めもなく残っているのが不可解なんですよ」と少し顔を赤らめて興奮気味だ。実を言うと、手前も昨年の10月からiPhoneを購入したため、これらのアプリの存在は知っていた。ただし、私自身はこれらのものについて、一度も「性的に不快」だとは思わなかったが。気になって、自分のiPhoneからApp Storeのアイコンをタッチして、“セクシー”や“グラビア”のワードで検索しても、アレ、本当だ。先週の初めまで、確かに存在していたアプリの数々が消えているのだ。
「好まれないコンテンツに関してですが、顧客から苦情があった時は、我々はいつでも再考します。これらのアプリケーションに不適切なものが含んでいると判ったときには、それらを削除してからアップルより配信されるように開発者に対して、必要性のあるいかなる変更を要求します」とアップルの広報からのコメント。それにしても、同社のマーケティング上級副社長はNYタイムスのインタビューにて、SI社のアプリであるスイムスーツ写真集を例としてから、「それら(削除された会社のアプリ)とSI社のものとの違いは、SI社のアプリはよく認知されている会社の下で作られた企画で、既に発売や発行された商材である」と言いながらも、プレイボーイ社のアプリ同様に、現在iTunesストア内で販売されている何百ものSEXをテーマにした映画や音楽が、現状も引き続き販売されている件に関しては、何も言及していない。
つまりアップル社の主張を言い換えると、こういうことだろうか…「今まで儲けさせてやったけど、今度新しいコンピューターを子供たちにも販売開始するんで、グラビア系のアプリをiTunesストアで売ること止めてもらうよ。でも、大きい出版社はそのまま続けてください。だって、今後は雑誌や本のダウンロードのコンテンツを力入れてやりたいですから。そうすれば、KINDLEやリブリエには勝てますね」