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ケイリン徒然草 12・28ヤングGP 勝負強さ一番の菅田壱が面白い

 今年のグランプリは平塚競輪で行われるが、ヤンググランプリが初日11レースに移動になった。それは2日目に「SSカップ」が行われるためだ。

 ヤンググランプリ出場選手は北津留翼(福岡・90期)新田祐大(福島90期)浅井康太(三重・90期)飯野祐太(福島・90期)鈴木謙太郎(福島・90期)柴崎淳(三重・91期)松岡貴久(熊本・90期)坂本亮馬(福岡・90期)菅田壱道(宮城・91期)で補欠選手は神山卓弥(栃木・91期)。
 次代の競輪を背負う新鋭たちの闘いは、グランプリ以上に必見の価値がある。やはり北日本勢が多い。実に難解である。福島ラインが3人並んで菅田がその後ろという展開になるのかどうか。いや追い込みも出来る菅田が福島ラインに割って入り3番手からのチャンスを狙うのか…考えるだけでワクワクする。
 北日本ラインに挑戦状を叩き付けるのは北津留-坂本の福岡ラインか、それとも今や「中部の星」になりつつある浅井-柴崎の三重ラインなのかという推理も、ファンを楽しませてくれるだろう。
 前につくのは誰か。ジャンで抑えていくのはどの選手か。前は突っ張るのか。北津留、新田、浅井、飯野には力の差がない。ともに先行して相手をまくらせないレースを展開してくるだろう。
 平塚バンクはまくりの決まりにくいところだけに「最終バックをとる」と赤板、早ければあと3周の青板から駆け引きが始まるだろう。
 車券的に言えば面白いのは各ラインの番手を回る選手だ。北津留マークの坂本、浅井マークの柴崎、福島の後ろから好位キープを狙う菅田。こういうレースでの勝負強さは菅田が一番だ。ビッグレースに強いことは昨年3月の玉野ルーキーチャンピオンで示している。今年はS級戦で優勝のない菅田だが、それだけに人気薄で面白い。

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