みなさん、お元気ですか、アベコーこと阿部幸太郎です。
いよいよ秋の東京競馬も来週でフィナーレ。JCダート、そしてジャパンC。日本には昨年のディープインパクトに匹敵する馬はいませんが、凱旋門賞馬を交えてどんなレースになるのか今からワクワクします。
私は24日(土)に東京競馬場内センターコートで、この日のメーンを含む特別競走のライブ予想を行います。お時間があれば、のぞいてみてください。
さて「マイルCS」です。インサイドの馬場の傷みが少し気がかりですが、天気は秋晴れ。雨の心配はなさそうです。
今年のマイルCSで最大のポイントと考えていたのが、コンゴウリキシオーの存在。ところが、国際GIの香港マイルに招待を受けたことから進路を変更。そちらに向かうことになりました。
リキシオーが回避したことにより、レースの中身が大きく様変わりです。何が何でも主導権を取って行きたい、という馬が不在になったのです。このことはどの馬に有利になったか、といえば、間違いなくダイワメジャーに他なりません。
これまでは昨秋の天皇賞やマイルCSがいい例で、2番手からの抜け出し勝ち。このパターンでメジャーは現在の地位を確立してきました。今回は昨年のマイルCSでのステキシンスケクンはいません。無論、コンゴウリキシオーもいないわけですから、仮にポンと先頭に立った場合は、躊躇(ちゅうちょ)せずに主導権を取り、マイペースに持ち込んで逃げ切りをもくろむはずです。
事実、安藤勝騎手は天皇賞・秋の反省を踏まえて「前走は大事に乗りすぎた。今回は本来の先行力を生かしたい」と、正攻法で臨む決意。時計を要してきた馬場コンディションも、パワーを兼備しているメジャーには他の有力馬が苦にする分、有利です。先週のエリザベス女王杯で見事な逃げ切りを決めたダイワスカーレットはメジャーの妹。くしくも鞍上は安藤勝ジョッキー。さあ連続GI兄弟制覇へ、逃走のドラマが始まります。