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バイクフェスタ番外編(1)三宅島ナイトライフ

 伊豆諸島三宅島の噴火災害からの復興を目的とするバイクイベント「チャレンジ三宅島07モーターサイクルフェスティバル」は大きな事故もなく無事に終わった。モータースポーツらしく派手で賑やかな3日間だったが、枯れた立木や朽ち果てた家屋など寒々とした光景が広がる一帯もあり、復興への道のりが平坦ではないことを再認識させられた。それでも島の人は明るく前向きに暮らしている。なんと、三宅島のナイトライフは噴火前よりも充実しつつある。
 噴火前、島内にはパチンコ店が1軒しかなかった。いまは3軒が点在しており、たまの休日や余暇にパチンコを楽しむ島民が少なくない。
 「パーラー三宅島阿古店」は島いちばんの大きなパチンコ店。営業時間は午前10時から午後10時まで。パチンコ76台とスロット28台をそろえる。噴火で店舗は灰をかぶったが、台は無事だった。
 ホール責任者の通称“店長”(38)は、新島の系列店から半年前に異動してきたばかり。着任前はガスが怖かったが、マナーのいいお客さんが多く、働きがいを感じている。「なじみのお客さんが多いので『きょうは全然出ないよ』と言われるとつらいですね」

 復興工事に従事する土木作業員が休みになる雨の日や、仕事終わりの夜は忙しい。バイクフェスタの夜にはドル箱12箱を積み上げる猛者も。週に数回遊びに来る38歳男性は「パチンコ店が増えた理由?全島避難で東京に出てパチンコの味を覚えた人が多いんじゃないですかね。ほかに娯楽もない島ですし」と話した。軍資金は2万円ぐらい。
 営業を再開したスナックもある。神着地区にはキャバクラ「ゲッツ」がオープンした。島の若者はだれもが知る話題の店という。バイクフェスタの夜はイベント帰りの団体客が入り、取材を断られてしまった。阿古地区からはタクシーで5000円以上かかるが、「若い人に人気でよく行きますよ」(運転手)。帰りは店の車で自宅まで送ってくれる。
 夜はなにもない島…なんて思っちゃいけない。なにもライダーでなくとも、プレイスポットはたくさんある。

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