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「釣りに行こう」が “死”への呪詛 ! “会社ぐるみ” の保険金殺人

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提供:週刊実話

 「釣りに行こう」が、まさか“死”への呪詛だったとは…。今年1月、千葉県富津市金谷港で、若い男性が溺死した。当初、釣りをしている最中に誤って海に転落した事故とされたが、その後の調べで会社ぐるみの「保険金殺人」の疑いが浮上。8月28日、千葉県警は男性の勤務先の社長ら3人が、被害者を岸壁から突き落として殺害したとして、殺人の疑いで逮捕した。

 逮捕されたのは、内装会社経営の宍倉靖雄容疑者(48)、彫り師の佐中佑輔容疑者(31)、内装工の金子栄司容疑者(50)の3人。被害者は、宍倉容疑者の会社の従業員で養子の宍倉拓也さん(23)だった。

 「1月26日の夜、拓也さんは遅い新年会という名目で、千葉市内のキャバクラで3人と飲食した後、釣りに誘われ、車で富津市まで連れて行かれました。午前5時頃から釣りを始め、6時頃には佐中容疑者が『4人で釣りに来ていたが、1人の行方が分からなくなった』と119番に通報。海上保安庁などが捜索した結果、同日午後、岸壁から40メートル離れた海底で釣り糸がからんだ状態の拓也さんが見つかりましたが、すでに死亡していたんです」(全国紙記者)

 拓也さんの死亡後、掛けられていた保険に疑問を抱いた遺族が相談し、警察が容疑者らの携帯電話の通信履歴などを解析した結果、巧妙に仕組まれた殺人であったことを見抜いたのだ。

 警察が復元に成功した容疑者らのLINEのやりとりには〈拓也を殺す夢を見た〉〈あと2カ月だからね〉といった内容があった。

 「昨年の春頃、宍倉容疑者が、当時従業員だった佐中容疑者に『拓也と養子縁組して、保険金を掛けて殺そう』と持ちかけた。『拓也に釣りを趣味にさせて海に落とす』という具体案がまとまり、金子も計画に引き込んだ。保険金の総額は5000万円。3人とも借金を抱えていた」(同)

 宍倉容疑者は複数のアパートを所有し、高級車を乗り回すなど、周囲からは裕福そうに見えたというが、なぜ社員を殺してまで金が必要だったのか。同容疑者の経営する会社の実態などにも不明な点がある。

 宍倉容疑者が「拓也さんの仕事ぶりに不満を持っていた」と供述しているが、保険金の受取人が拓也さんの母親から宍倉容疑者に変更されていたということは語るに落ちる。

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