「文字通り、芥川龍之介(享年35)を筆頭に、マラソンの円谷幸吉(同27)、俳優の沖雅也(同31)、ミュージシャンのhide(同33)、女性でも作家の森村桂(同64)、タレントの可愛かずみ(同33)、戸川京子(同37)が自殺しています。しかも、'12年に還暦を迎える'52年生まれは、沖の他にも突然死や病死者が多いんです」(フリーライター・三谷福生氏)
なるほど、昨年11月に亡くなった元横綱・隆の里の鳴門親方(享年59)をはじめ、プロ野球の小林繁(同57)、歌手の河島英五(同48)、巨人ドラフト1位の湯口敏彦(同20)、作家の中島らも(同52)は急死。
さらにガンで亡くなった大相撲の蔵間(同42)、タレントの清水クーコ(同38)も'52年生まれ。他にもアンディ・フグ(同35)、チェッカーズの徳永善也(同40)らの辰年生まれも病魔に襲われている。
「言われてみれば、本当に多いですね。もともと'52年生まれは団塊世代の残り香だし、次のオリンピック生まれは新人類世代。時代の狭間でそうなっちゃうのかな……」('52年生まれのジャーナリスト・若原遊二朗氏)
自殺者の目立つ辰年生まれだが、その一方で図太い人間も多いようだ。
「よく言えばしたたかなんでしょうけれど、やはり思い込みが激しいことと、それとさりげなく虎の威を借りているのも、辰年生まれの特徴ですね。特に政治家は顕著で、その顔ぶれをみれば、一目瞭然です。誰も“国民的政治家”じゃないのに、本人たちがそう思い込んでいるのがミエミエですからね」(永田町に詳しい占い師)
確かに、年齢順に挙げる次の先生方をみてみると、これが辰年的生き方なのかもしれない。
まずは昭和2年でもある1928年生まれには、ハマコーこと浜田幸一元自民党衆院議員(自民党)に、土井たか子元社民党党首。'40年生まれの麻生太郎元首相や古賀誠元自民党幹事長はまだまだ現役。
戦後世代では還暦を迎える'52年生まれの小池百合子元防衛相や、みんなの党の渡辺喜美代表、そして'64年生まれには、野田内閣の中核・枝野幸男経産相と玄葉光一郎外相。ちなみに'28年生まれには世界の大学から名誉教授の称号を320個も授与されている池田大作・創価学会名誉会長も…。
また、今年は戦後最凶? 世代といわれる1962年生まれが、50歳を迎える。
「NHK紅白で親娘ゴリ押しの松田聖子にみられるように、我欲の塊のような世代です。民主党の前原誠司元外相、ロリコンの宮崎勤死刑囚やオウムの上祐史浩元幹部も'62年生まれ。ラインナップは凄いんです」(サブカルライター)
50歳といえば一般社会でも、中心的な立場の存在が多いが、とかく我欲の'62年生まれの上司には注意した方がよさそう?
最後にオリンピックイヤー。3回目の開催となるロンドン五輪、実は日本が参加するのは初めてのこと。
一度目の1908年は国内でのスポーツが未熟で不参加。2度目の'48年は敗戦国だったため、ロンドン市から招待されなかった。それだけに3度目の正直、ロンドンの空に日の丸をみたいところだが、現実は厳しいとみるべきだろう。
「日本に初の金メダリストが誕生したのが辰年・1928年のアムステルダム大会。以後中止・不参加を除いて、つながっている男子の金メダルですが、柔道のあの惨状では、ひょっとするとロンドンで途切れるかも」(前出・三谷氏)
しかし女子競技となれば、話は別。柔道、レスリング、サッカーとメダルラッシュを期待できそうだ。
「もともと、辰年五輪は東洋の魔女やQちゃんこと高橋尚子といった女子選手の活躍が目立ちます。バレーボールはモントリオールでも金ですから、ロンドンも女子選手はいけます」(同)
北朝鮮の国内情勢も警戒が必要だが、本年こそ平和な一年を祈りたいものだ。