向井は、グループを結成して2年くらい経った頃、尾形に対し「あれ、こいつポンコツだな」「こいつマジで何もできねぇんじゃねぇかな」と疑問に思い始めたという。しかし、尾形は先輩であるため、向井や菅は何も言うことはできなかったそう。
そんな中、雑誌の取材にて、尾形はエピソードトークを3つしか持っておらず、この日も、いつもと同じ話をしていた。そのため菅は、現場を少しでも盛り上げようと、「僕らこの話、100回ぐらい聴いてますけどね」とツッコんだ。すると、尾形は取材後、菅に向かって「お前さ、トークであんなこと言ったら喋りづらいだろ。俺のトーク、ウケなくなるだろ! なんであんなつまんねえツッコミすんだよ!」と激怒。それまで尾形を先輩として扱い、一切反抗してこなかった菅だったが、さすがにこの時ばかりは「なんでテメェにお笑いのこと言われなきゃいけねぇんだよ!」とガチギレしたという。
また、尾形を巡っては、何度も脱退させるかどうかの議論が向井と菅の間で交わされているそうで、解散危機になったこともあった。それは尾形が過去、週刊誌にベッド写真が掲載されてしまった時のこと。当時、彼らは朝の子供向けバラエティ『おはスタ』(テレビ東京系)でレギュラーを務めるはずだったが、女性スキャンダルが原因で尾形は降板させられたという。しかし、なぜか向井だけは残され、何も悪くない菅まで外されるという事態に。
この時のことについて、菅はラジオ番組で「尾形さん降板させられるじゃん? でも“急に1人だけ降板させられるのは、あからさますぎる”っていう話になって。そしたらマネージャーから電話掛かってきて、『菅さんも一緒に降りてください』って言われて」と内情を明かしている。
他にも、こういう出来事が頻繁に起こったため、向井はついに「もう尾形は無理です。2人でやりませんか」と、菅にLINEを送ったことがあった。しかし菅は「3人でここまで来たからもう1回考え直さないか」と説得し、事なきを得たという。とはいえ、菅にも定期的に尾形と離れたい時期が来るらしく、「尾形を切りたいんだけど」と向井に相談。その時、向井はたまたま尾形を切りたくない時期だったようで、「切らなくていいんじゃないですか」と逆に止めたこともあるそう。
もし向井と菅の、尾形に対する不信の時期が一致していれば、パンサーはいつ解散になってもおかしくない状況だったようだ。