ウッズが支払う慰謝料は1億ドル(約85億円)で落ち着きそうだと米メディアは伝えている。この金額に「アレ?」と感じた人も多かっただろう。当初、慰謝料は7億ドル(約600億円)とも言われていたので、この減額にはオドロキだ。ウッズ側の弁護士が有能だったのか?
米国の離婚訴訟事情に詳しい関係者を直撃してみた。
−−85億円という数字は、事前の報道からは安い印象を受ける。
「慰謝料の金額としては、ウッズならば妥当な金額といったところでしょう。報道されていた金額が高すぎただけ」
−−米国では資産の半分が慰謝料の相場だと聞くが。
「今回もだいたい相場通りの妥協点だったのでは。ウッズ自身の総資産は200億円とささやかれていましたから。そもそも妻エリンさん側の弁護士がふっかけすぎたのではないでしょうか。ゴルフ界に復帰してこの先まだまだ活躍するとしても、資産以上の慰謝料を要求するのはどうかという声をよく聞きました」
ウッズは昨年11月にフロリダ州オーランド近郊の自宅付近で起こした交通事故を発端に、複数の女性との不倫疑惑が発覚。後に不倫を認めてツアー大会への出場を自粛し、4月のマスターズ・トーナメントで復帰しているが今季未勝利のままだ。
−−特にウッズ側の弁護士が超有能だったというわけではない?
「複数の女性との不倫という、ウッズにとって厳しい事実から金額をここまで抑えているので、有能だというのは間違いありませんね。ただ、エリンさんにはDV疑惑などがささやかれていましたし、ウッズ側弁護士がそのあたりをうまく突いて交渉を進めたのかもしれません。あくまで憶測ですが、離婚後に互いのタブーな部分をマスコミに公表しないという契約などを取り付けたのではないでしょうか」
ここはウッズ側弁護士の作戦勝ちといったところか。それでも85億円という金額は莫大だが。