目下資格試験勉強中の行政書士補助者の主人公・田村勝弘(櫻井翔)。ゆとり世代にして心やさしい田村が、法律を駆使する法テクを武器に弱者を救うべく奮闘する熱血ストーリー。そしてヒロインには田村より年下のヤリ手行政書士・住吉美寿々(堀北真希)。「鉄板少女アカネ!!」の時同様、このドラマ枠の制作費をプールするための“箸休め”みたいなドラマに借り出される堀北。決してこの人だけが悪い訳ではないけど、また10%を切る低視聴率。次はもうなさそう。
第9話のお話は…。
希少金属であるレアメタルへの投資を斡旋する会社を率いている経済アナリスト・大河内 (江波杏子)。この会社は。実際は金属への投資をしていないサギ会社。大河内の知名度にだまされて投資話にのったお年寄りの文子 (大森暁美)は、解約金で900百万円も取られてしまう。先週の時点で「大野行政書士事務所」に辞表を提出した田村は、フリーターの身ながら文子たちの力になろうとする。しかし、田村の立場を悪くさせるため、相手側が暴力事件をでっちあげ、田村は逮捕。結局は、契約書のこまかい文面にケチをつけて美寿々が田村を救う。
同僚の栄田(高橋克実)らが、やってなくても罪を認めて罰金を払い、釈放されるのが得策。と田村を説得するシーン。そこで「法に対する」怒りをあらわにする田村。やさしい人が心の底から怒る時は怖いのよ。櫻井クンはそのキャラクターにピッタリね。他局の「曲げられない女」が、「アリー・マイラブ」の安いパクリなら、こっちは少しだけまぼろしの米弁護士ドラマ「ザ・プラクティス」に似ている。(似てないか!?)まあ多少でも「法律」に対して真摯なまなざしが向けられているの。
やっと法律ドラマとして面白くなってきたなと思ったところで来週最終回。もう次のシーズンは無いでしょうから、ちょっと残念。それでもって、今週もお約束のナマ放送のナマ電話が「番号を通知しておかけ直しください」って、だから携帯にかけちゃだめよ。間見てなかったけど、これ、ちゃんとかかった日はあるのかしらね。(チャッピー)