部下思いでやさしく、物腰もやわらかな安積剛志(佐々木蔵之介)警部補。彼を中心として、若い刑事たちの活躍を描いたぬるめの刑事ドラマ。残酷なシーンが無いので「水戸黄門」好きのおじいちゃん、おばあちゃんも安心して見る事ができる。HPを読むと、「特殊な能力を持つわけでもなく、また大物の後ろ楯が存在するわけでもない等身大の刑事たちが、地道な努力の積み重ねによって、ひとつひとつの事件を解決していく物語です」と書いてある。さすがTBS、何か押し付けがましい。
「水戸黄門」ファンのチャッピーはだいたい毎週見ているのだけれど、新しく警視庁捜査一課管理官で安積の元上司でもある高城辰也(佐野史郎)が仲間入りしたぐらいで、イケメン刑事・村雨(中村俊介)と、女性刑事・水野(黒谷友香)と、その他塚地武雅、山口翔悟、賀集利樹、田山涼成、鈴木拓、渋谷飛鳥、安めぐみ。とシリーズ1とほぼ変らない登場人物。新鮮味はないけど、お年寄りにはわかりやすいのね。話も毎週単調。
と、思いきや、ラスト近くなって、7年前に自殺したはずだが生きていた女(鶴田真由)が、黒いライダースーツでバイクにまたがり、「マトリックス」風のセクシーさで暴れたり、黒いグラサンをかけた韓流スターのリュ・シウォンが、ソウル市警の刑事役で登場したりと、急に場違いにハードボイルドな展開が…。まるで、70才過ぎてからいきなりハーレーダビッドソンに乗ったり、無理な海外移住を計画しているお年寄りみたい。なにか見ていてハラハラするドラマになっているの。チャッピー的には、ある意味「ここの枠だけは予定調和で保ってほしかった」そんな気がするのよ。