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エリザベス女王杯(GI、京都芝2200メートル、16日) 先週の土、日メーンをズバリ! 絶好調・長田記者はビエンナーレで勝負

 「第33回エリザベス女王杯」(GI、京都芝2200メートル)は16日にゲートイン。ウオッカ、ダイワスカーレットの女傑2頭が不在。かつての女王カワカミプリンセスも中間の調整過程に微妙な狂いが生じているだけに、波乱必至の情勢だ。先週、武蔵野S、アルゼンチン共和国杯と重賞をダブル的中させて勢いに乗る長田記者は、ビエンナーレとスーパールーキー・三浦のコンビに敢然と◎を打った。

 例年、秋華賞と府中牝馬Sの上位組が中心になるレース。だが、今年に限っていえば、そうなる可能性は決して高くない。
 まず、秋華賞は全体的に有力馬が走らなさすぎた印象を受ける低調なレースだった。前日のデイリー杯2歳Sがレコード決着となったような超がつく高速馬場だっただけに、2000メートル1分58秒4の好時計もうのみにできない。今年の牝馬3冠ですべて別の馬が勝っている事実からも、世代のレベルそのものに疑問符が付く。
 もう一方の府中牝馬Sはどうか。レース自体はハイレベルだったが、勝ち馬ブルーメンブラットが早々に回避を決定。最先着(2着)のカワカミプリンセスは1週前追いで引っ掛かってしまい、予定よりはるかに速い時計を出すボーンヘッド。誰の目から見ても「明らかなオーバーワーク」(某関係者)で、調整に狂いが生じたのは間違いない。
 そこで、別路線組の出番だ。なかでも、勢い、デキの良さ、距離適性と三拍子そろったビエンナーレに激走ムードが充満している。
 前走の札幌日経オープンでは牡馬を0秒4もちぎる豪快な逃げ切り勝ち。2着は先週のAR共和国杯を制したスクリーンヒーローで、レベルの裏付けは十分ある。しかも、上がり3Fでもスクリーンヒーローを0秒2上回っており、展開がハマっただけではないことは数字が示す通り。GI初挑戦とはいえ、ウオッカ、ダイワスカーレットが抜けた牝馬同士なら当然、互角に戦える。
 スーパールーキー・三浦皇成が鞍上というのも心強い。今週は栗東に駆けつけ、調教に騎乗。「使うたびに力をつけているし、今までにないくらいの状態で臨めます。絶対にいい勝負ができると思うし、一発があるんじゃないかと期待しています」と確かな手応えを感じていた。先日の新人最多勝記録に続き、武豊騎手の持つ史上最年少GI勝ちの記録も塗り替える可能性も十分だ。

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