◎アーネストリー
○ブエナビスタ
▲ペルーサ
△シンゲン
△シルポート
宝塚記念の2、3着馬で決着するだろう。私的な期待度からアーネストリーに軍配をあげたい。「札幌記念の時が85%、それに比べると宝塚記念は75ぐらい。今回は95。いや、今日の動きでは95を超えているかな」最終追い切り後の佐々木調教師は今回の仕上げにかなり自信を見せている。実際、乗り手の仕掛けに対する反応や高く蹴り上げられたウッドチップなどに絶好調時の迫力ある推進力がはっきりと表れていた。宝塚記念ではブエナにかわされたものの、上積みのある今回は、同じ正攻法の競馬でも違った結果が期待できよう。対するブエナだが、春シーズンはドバイ遠征の影響が残り、体調管理に苦労させられながらも結果は残した。松田博調教師が自信満々に「年度代表馬を狙いたい」と公言するのも、今回は春のような苦労がないからだろう。実際、追い切りもド迫力な動きで、どんな勝ち方をするか、そこが話題になるほど。しかしながら、万全と思えても、休み明けは休み明け。わずかな間隙を突いて勝利する力がアーネストリーにはある。
ステップレースが分散する傾向にあり、年々相対的な評価が下がってきている印象の毎日王冠ではあるが、狙って面白い馬が何頭かいる。上位入線組ではなく5着のペルーサと7着のシルポート。ペルーサは、休み明けで息遣いがイマイチだった上、出遅れて外を回って0.5秒差。叩いた効果は歴然であり、バブル、Sクリスエスを3歳の天皇賞・秋優勝馬に仕上げた藤沢厩舎だけに一発あればこの馬かもしれない。また、シルポートは中1週後の中2週での競馬ながら状態面は上向き。なにより雨予報が嬉しい。道悪は苦にしないので、いつもどおりハナにこだわって自分のペースで行ければ馬鹿にできない。他では、オールカマーの勝ち馬シンゲンの状態が良く抑えに。
【馬連】流し(12)軸(2)(7)(8)(10)
【3連単】フォーメーション(2)(12)→(2)(12)→(7)(8)(10)
<プロフィール>
仲町通(なかまち・とおる)
在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。
※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。