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豪華キャストでも数字が伸び悩む話題の映画

 俳優・阿部寛主演で人気コミックを実写化した映画「テルマエ・ロマエ」の興行収入が今月12日の時点で50億円を突破したことが発表された。

 「映画の公開でブームが巻き起こり、原作本の発行部数は800万部を超えた。阿部が劇中で古代ローマの浴場設計技師・ルシウスを演じているだけに、イタリアでの公開決定に続き、米国を含む世界20カ国以上からのオファーが殺到。邦画の興収50億円突破は10年公開の『THE LAST MESSAGE 海猿』以来、2年ぶりの快挙。『テルマエ・ロマエ』ほどのヒットとはいかないが、今年に入ってから『僕等がいた』の前後篇、『貞子3D』、『宇宙兄弟』などヒットの基準と言われる興行収入10億円を軽く超える作品が多く邦画はなかなか好調」(映画ライター)

 そんな波に乗るべく、先月26日から女優の香里奈主演の「ガール」が公開。直木賞作家の奥田英朗さんの原作を映画化し、香里奈のほか、吉瀬美智子、麻生久美子、檀れい、向井理ら豪華キャストをそろえ、5月の公開直前、香里奈はバラエティー番組などに出ずっぱりで映画の宣伝活動に励んでいたが、いざ公開されると思ったように数字が伸びなかった。

 「11日の時点での興収は5億6802万円で、10億に届くかどうか微妙。働く20〜30代女性をターゲットに公開されたが、原作に比べ、キャラクターの人間味がうまく盛り込まれていない。サバサバした役が多い香里奈がカワイイものを大好きな女子を演じるのもかなりミスキャストな感じで、口コミで不評が広まってしまったようだ。『あしたのジョー』の実写版でも白木葉子を演じた香里奈の演技は不評だった」(映画関係者)

 モデルとしてはそれなりの評価を受けている香里奈だが、女優業ではかなり苦戦中のようだ。

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