父キングマンボに母がGI馬ビリーヴ。デビュー当時から圧倒的な支持を受けてきたファリダットがスワンSに登場します。NHKマイルCでは2番人気。前走の道頓堀Sが約5か月ぶりの実戦ながら後続を圧倒。資質の違いを見せつけましたが、今回は初めての古馬オープン相手。追い込み一手ということもあり、過信は禁物です。
このレースの狙いはマイネルレーニア。メンバー構成からローレルゲレイロが2番手に控えると単騎逃げは確実。全5勝中4勝が芝1400メートル。前走のポートアイランドSも圧巻でした。バトルバニヤン以下に3馬身1/2差の楽勝。稍重馬場でラスト3F34秒1という二枚腰。このときの1400メートル通過が1分22秒8。同じ日のファリダット(ラスト3F34秒9)が1分22秒5。中身はレーニアに軍配。で、逃げ切りに期待です。
さて、東京のメーンは「ブラジルC」です。最大のポイントはズラリとそろった先行馬。イイデケンシンにストーミーカフェ、早仕掛けのダノンビクトリーにダイナミックグロウ。緩みのない流れになる公算が大です。
期待はラッキーブレイク。前走のシリウスSで4着。出負けするミスから好位につけ、しぶとく食い下がった内容に注目です。イイデケンシンやユキチャン、マイネルテセウスなど先行馬が崩れたなか、唯一、0秒5差に踏ん張りました。それに今回の左回り、ダートのスタミナ戦は5月の中京GII・東海Sで2着。地力の高さを見せつけています。
東京ダ2100メートルは3戦して<0120>と勝ち星こそまだありませんが、得意としている舞台。シリウスSをひと叩きしてここへのステップは青写真通り。中3週で2勝。これもベストのローテーション。しかも、55キロのハンデは前走のシリウスSの時と同じ。これはまさしくラッキー。先行、差しの自在型で、どんな展開でも対応できる有利さは大きな魅力。ズバッと直線一気とみました。