引退報道を報じた一部スポーツ紙はすでに、大トリ出場を果たすことが確実視されていると報じているが、そう簡単な話ではないようだ。
「昨年はNHKのリオ五輪のテーマソングに安室の『Hero』を起用。NHKとしては紅白出場を見据えての起用だったようだが、安室側は『フルコーラスで歌わせてほしい』と希望。おまけに、最高のパフォーマンスをしたいがために、『生放送ではなく収録で』などと条件を出して来た。結局、条件面で折り合わず出場がかなわなかった。紅白に出すからには、安室側の条件をすべてのまないといけない」(音楽業界関係者)
安室はソロデビューした1995年に紅白に初出場。その後、2003年まで9年連続で出場を果たしている。
97年にはトリをつとめ、妊娠・出産から復帰した98年には歌手別での最高視聴率64.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録するなど、安室にとって華々しい舞台だった。
ところが、04年以降、一度も出場せず。その背景には、譲れない条件以外の理由があったようだ。
「04年に紅白の元チーフプロデューサーが番組制作費を詐取していたことが発覚。その後、詐欺罪で逮捕・起訴され実刑判決を受けすでに服役して出所した。その件は一部の報道で発覚したが、その際、安室の前事務所からのかなりの“利益供与”があることが報じられ、その件もあり安室は04年に紅白に出場できなかった。おそらく、その件を蒸し返されることを危惧し、その後、紅白と距離を置いているのでは。そもそも、安室はライブで稼ぎまくっているので、紅白に出てもまったくメリットがない」(レコード会社関係者)
安室にとってある意味で紅白は“黒歴史”でもあるようだ。