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財政難に喘ぐ高知競馬 初ナイターが売上アップの起爆剤となるか

 崖っぷちの高知競馬を照らす希望の光となるか!? 24日、高知競馬場で日本初の通年ナイター競馬開催「夜さ恋(よさこい)ナイター」が開幕した。

 競馬界を取り巻く環境が年々厳しくなるなか、高知競馬も売上減少に歯止めがきかない状況。単年収支が赤字に転落すれば廃止もという危機を迎えている。その苦境を脱すべく、全国の競馬場で初の試みとなる「通年ナイター」の導入に踏み切ることとなった。
 「生き残る最後の切り札はナイター開催しかない。不退転の覚悟で臨んでいる」と高知県競馬組合の事務局長・笹岡貴文氏は話す。売上を伸ばすにはどうしたらいいか。本場での集客増が見込めない現状で、目をつけたのはインターネットだ。「JRAでは現在、売上の半分近くがネット投票。ナイター開催を行うことで現在、売上の2割程度のネット購入者を増やすことができると考えている」と言う。ナイター開幕に合わせ、24日からは複勝式勝馬投票券が再導入されるほか、今後も売上アップのための振興策を打ち出していく。

 一大ブームを巻き起こしたハルウララの引退から早5年が経ったが、来年はご当地出身の坂本龍馬を主人公とした「龍馬伝」がNHK大河ドラマで放送予定など追い風も吹いている。「高知競馬にもダートグレードに出るような強い馬や、いい騎手がいることを全国のファンに知ってもらいたい」。ナイター競馬開催にその願いを託すことになる。

 24日の高知競馬の入場人員は1388人、1日通しての売上は6749万5700円だった。この日は重賞の「第6回トレノ賞」が行われたが、同レースの昨年の売り上げが779万円。ナイター開幕日の今年は、大井競馬場での広域場外発売の効果もあって2150万円と大幅アップとなった。

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